試合が終わり…
帰りの車やお風呂で反省会をされるご家庭も多いかと思います。
今日の一日を振り返ることは大切なことです。
しかし、その振り返りかたを間違えてしまうと子供のやる気が損なわれる可能性もあります。
我が子がチャンスで打てなかった。
大事な場面でエラーをしてしまった。
時として親御さんが感情的になってしまうケースがあります。
『何で打てなかったの!』
『何でエラーしたの!』
お気持ちはわかります(笑)
しかし…
感情的にこう言われても子供はどうしていいかわかりません。
当たり前のことですが…
『反省会』とは親御さんの反省会ではなく子供の『反省会』です。
また…
『あの時で走ったのは完全に暴走だろ!』
などと結果を先に行ってしまう親御さんがいらっしゃいますが子供にすれば何か意図があったのかもしれません。
結果を言う前にまずは子供の意見を引き出すことが必要です。
①のように親御さんが結果や結論を先に話してしまえば親が話す時間が長くなります。
子供は考えることをせず…
『早く終わらないかな』
頭の中でそんなことを考えているかもしれません。
先程の①のケースでも頭ごなしに
『あの走塁は暴走だ』
と言うのではなく
『あのケースは何か意図があったの?』
と聞けば子供はその場面を振り返り考え出します。
『ベースが一瞬空いたから行けると思った』
と答えるかもしれません。
『そうか…積極的な走塁はいいことだな。あの時…イニングは何回だった?次のバッターは何番だった?』
そう問いかけると
『イニングは最終回でバッターは4番…あっ…無理して走塁するところじゃなかったかも』
こんな風に考えて自分で見つけることが出来ます。
小学生はその振り返りをするときになかなか自分一人で振り返ることは難しいかもしれません。
その時に親御さんが結果を言わずに
『問いかけ』
をすることによって自分自身で考えるようになってきます。
これをすることによって中学や高校で親の問いかけが不必要になり自分で自分を問いかけ答えを導いていけるようになります。
反省というのは今日の失敗を明日に活かすためにするものです。
つまり、標準が『過去』ではなく『未来』になってなければいけません。
今後どうしたらいいか。
何をしたらいいか。
話の最後は未来へ繋がる話で終わらせてください。
間違っても
『次やったら承知しないからな』
『お前なんて野球を辞めちまえ』
などの捨て台詞で終わりにしないようにしてあげてください。
反省会が終わった後にやっていただきたいことが一つあります。
野球ノートに今日の出来事を選手が書くことです。
これは親御さんの力は不要で自分一人で書いてほしいのです。
一人で書くことによって…
自分と向き合う時間が生まれます。
自分と向き合う時間は…
覚悟を生み出す時間になります。
自分のお子さんがミスをした時は親御さんもあれこれ言いたくなると思いますが…
そういう時こそ自分で考えることが
『やらされている野球』
ではなくなり野球の奥深さを知るチャンスでもあります。
~年中夢球~