少年野球の現場にいると・・
『厳しくすると子供が辞めちゃうから・・』
『ともかく褒めて褒めて褒めまくって・・』
こんな言葉を耳にします。
果たして本当そうなのでしょうか?
○割褒めて○割叱る
などとよく言われますが・・
私は悪い所があれば叱りますし
いい所があれば誉めます。
では何故こういう言葉が氾濫するのでしょうか?
指導者の立場からすると・・
『叱る所』と『叱り方』に問題があるのかもしれません。
叱る所がエラーをしたという所だったとしましょう。
こうなると上手な子ばかりが褒められ技術的にしんどい選手だけがいつも叱られることになります。
そうではなく・・
叱る所は
『一生懸命やっているかどうか』
なのではないでしょうか?
上手な子でも手を抜いたプレーをすれば私は叱ります。
技術的にまだまだこれからの選手でも一生懸命やっていれば私は叱りません。
全力疾走を怠った。
このプレーは一生懸命やらなかったプレーです。
叱られて当然のプレーであり『叱る所』が『然る所』になります。
こういう所で叱っても子供たちは叱られて当然のことをしたと納得しているのです。
しかし・・
『叱る所』を子供が理解しても『叱り方』も大切です。
自分の言いたいように・・
自分がすっきりしたいために・・
過去に焦点を当てて叱るのではなく・・
子供のことを想って・・
子供に伝わるように・・
未来に焦点を当てて話すことです。
叱る所が正しくても・・
子供の人格を否定する言葉を使う叱り方では子供に届きません。
厳しい言葉を投げ掛けても…
子供のことを想えば…
叱る所と叱り方は変わるはずです。
子供はきちんとわかっているのです。
このコーチが…
子供のことを想って叱っているのか。
ただ自分がスッキリしたいから怒っているのか。
子供が仲間をバカにするような発言をした時…
子供が全力疾走を怠った時…
それを見て見ぬふりして叱らないことのほうがよっぽど問題だと…
そう僕は思います。
何でもかんでも褒めろ…
子供には厳しくするな…
最近のこういう風潮が極論のような気がするのは私だけでしょうか?
叱る所と叱り方をきちんとして…
子供との信頼関係が出来ていれば…
厳しい言葉を投げかけても子供はわかってくれるはずです。
~年中夢球~