練習の中継プレーでミスが出ました。
バックサードの指示だったのが中継プレーでもたつき
ランナーがホームまで帰ってきましたがボールはサードへ・・
「何してるんだ!お前たち!」
と叱ることは簡単なのですが・・
原因を突き止めなければなりません。
僕は何かあったら自分たちでプレーを止めて話し合いなさい・・
と彼等に伝えています。
このプレーもキャプテンの子が全員を集めて話し合いをしました。
しかし・・
また同じプレーが起こりました。
子供たちで解決できなかったことになりますので
今度は僕が全員を集めました。
外野手の選手・・
中継に入った選手・・
サードの選手・・
キャッチャーの選手・・
ボールに触ったのはこの選手たちです。
「僕の声が小さかったからだと思います」
「僕がちゃんと聞いていなかったからだと思います」
「当事者」の選手たちが口を開きます。
「そっか・・じゃあこのミスはこの4人のミスなんだな」
そう話すと
「いや・・周りの僕も声を出していませんでした」
「僕も声をだしていましたけど小さかったと思います」
ボールに触っていなかった選手たちがそう話しだしました。
「そうだな・・お前達は「僕が」「僕が」って言うけど言いかえれば「僕たち」のミスだよ。全員が必死になって声を出して一つのアウトを取ろうとしていないからこうなってんじゃないのか」
そう選手に話しました。
声の意識が薄い・・
っていうことは
「必死に一つのアウトを取りに行く意識が薄いっていうことなのではないか?」
「誰かが声を出してくれる」
「自分はボールに触っていないから・・」
そんな思いがどこかにあったんじゃないか?
そう話しました。
「一つのアウトってさチーム全員で取るものだよ」
そう話しました。
声の大切さを全員が持つことが必要です。
「よし!じゃあ練習再開!だけど一切声は出さないこと!」
そう選手たちに話すと
「えっ?」
と彼らは言いましたが
「声がどれだけ大切なことか皆で確かめなさい」
そう話して練習を再開しました。
必死にボディアクションで何とかしようとする選手たち。
ですが上手くいきません。
一番の伝達手段である声を出せないのですから当たり前です。
30分ほど「ノーボイス」の練習が続いた後・・
全員が私のところに来ました。
「声出させてください」
「声出さないと野球つまらないです」
「声の大切さがわかりました」
そう話しに来てくれました。
その後の練習では全員がいい声を出して練習をしていました。
僕がではなく・・
僕たちが・・
そう思わせることでチームの意識を持たせることもできます。
その「僕たち」でひとつのアウトを必死に取りに行く。
そして、そのアウトを取りに行くためには
「僕たちの声」
が大切であることをわかってもらえたのならオッケーです。
「声を出せー」
と言ってもなかなか声が出ないというチームさんがいましたら・・
「ノーボイス練習」
ひょっとすると効果があるかもしれません。
~年中夢球~