少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

少年野球 礼儀だけを教えてはいけない

先日、ある野球チームさんに「練習を見て欲しい」というご依頼を受けてお邪魔させていただきました。

練習前にグラウンドに対してピシッとした挨拶。

全員が綺麗に揃った挨拶は美しいものでした。

挨拶を何時間も練習しました

監督さんが私の所に来て

「挨拶はうちのチームの自慢なんです。この挨拶になるまで一日何時間も練習したんですよ。揃うまで何度も怒ってようやくここまでの挨拶になりました。野球は礼儀が大切ですから」

そうお話しくださいました。

選手にどうしても聞きたいことがあったので

監督さんに

「少し選手とお話しさせていただいていいですか?」

とお断りさせていただいた上で選手に聞いてみました。

「グラウンドに挨拶する時に何を思っているのかな?」

そう聞くと

「え・・あっ・・それは・・えっと・・感謝の気持ちです」

と答える選手。

ちょっと意地悪だと思いつつ

「何に感謝してるのかな?」

と尋ねると

「えっ・・それは・・えっと・・」

と答えが出てこないようでした。

挨拶などの礼儀は時に練習することもあるかもしれませんが

一日に何時間も練習するものではないものです。

そうこの監督さんにお話しさせていただきました。

何時間も挨拶の練習をするのなら

「何故、挨拶をするのか」

という心をきちんと話すことのほうが大切です。

形には必ず心がある

朝一番にグラウンドにする

「お願いします」は・・

このグラウンドを使えることに尽力してくださった方々…

草むしりやネット補修をしてくださったお父さん達…

怪我があった時にすぐに動いてくれるお母さん達…

このグラウンドに汗と涙をたくさん流していった先輩…

そういう全ての人がいてくれたから今日もこのグラウンドを使えることが出来ます。

そういう人達に感謝の意味を込めて

「お願いします」

なのです。

礼儀の前に・・

「礼節」

という言葉を皆さんはお聞きになったことがあるでしょうか?

礼節とは『礼儀を行う心のこと』です。

礼儀はとても大切なことです。

礼儀は「心」で思ったことを言葉や行動にするものです。

挨拶で言えば「大きな声で挨拶をする」というほうが相手も気持ちよくなります。

でも・・

言葉や形ができたとしていてもそこに『心』がなければいけないはずです。

『大きな声で挨拶をしなさい』

と言えば子供達はするでしょう。

それを教えることも大切です。

『強制的』にそれを教えることで『礼儀』は出来るようになるかもしれません。

ですが『礼節』は強制的にさせることは出来ません。

それは彼らの『心』が感じることです。

その礼節を持つ心を野球で育ませていくことができたら指導者として一番嬉しいことなのではないでしょうか?

礼儀を教えることも大切ですが

その礼儀のバックボーンにあるのは『礼節』です。

礼儀を指導すること以上に『礼節』の大切さを野球を通して子供に知ってもらうことが大切です。

時には『礼儀』という形から入って後から『礼節』の大切さに気付くときもあるでしょう。

それは指導者の方が礼節の大切さを指導していたからだと思います。

『心』のないものを『形』にするのではなく・・

『心』があって『形』にすることが本当の意味の『礼儀』です。

『礼節』があっての『礼儀』だからこそ野球を終えた後でも

ずっと『心に響く挨拶』ができるようになるのだと思います。

~年中夢球~

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野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。
Comments (2)
  1. 津嶋隆弘 より:

    初めてコメントさせて頂きます。
    いつも拝見させて頂き勉強させて頂いております。
    「心」の部分の重要性とても大切だと思います。
    よく「心・技・体」と言われますが全ては「心」の支配下に「体」と「技」は有ると考えます。
    せっかくセンスがあるのに・・せっかく野球が上手なのに・・その「心」のトレーニングが足らないがために次のステージに進めない選手を多く見かける度につくづく残念な気持ちになります。
    野球選手で有る前にひとりの人間として何事も素直で真摯に受け止め「打てた」「守れた」「走れた」だけにしか価値観を見いだせないような選手には育てなくないと思います。

    1. 管理人 より:

      コメントありがとうございます。
      『心・技・体」正におっしゃる通りだと思います。
      技・体よりも前に心がある・・
      ですから野球に限らずスポーツは「心構え」ではなく『心が前』なのではないかと思っています。
      挨拶の大切さや感謝の気持ちを持つためには『心が前』が大切なはずです。

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