試合中は親御さんもついつい興奮してしまうものです。
そして・・その興奮からついつい口から出てしまう言葉があります。
その一言がひょっとすると試合の勝敗を決めてしまうかもしれません。
同点の場面で最終回一打サヨナラの場面…
ランナー2塁でセンター前ヒット。
三塁コーチャーはストップの合図。
しかし…
三塁コーチャーの後ろの親御さんの大応援団の皆さんは
「ゴー!走れ!」
「回れ!回れ!同点だ!」
手をぐるぐる回す大応援団。
声と迫力に負けたランナーが三塁ベースを回りホームでタッチアウトになり試合終了で敗れました。
実際に私のチームであった話です。
試合が終わった後に…
「ランコーは何のためにいるんだ」
このランナーの子に時間をとり説明しました。
他の子にも「ゴーとストップ」の判断は自分とランコーだけだとも話しました。
いや・・
練習でも散々話していたのですが・・
こういうケースで徹底できなかった自分自身の責任が一番です。
その上で親御さんにも
「回れ!ゴー!は指示です。ベンチの外にいる親御さんが指示をすることは禁止されています。お気持ちはわかりますが今後は控えてください」
こう話をさせていただきました。
熱くなってしまう気持ち…わかります。
でもその一言で子供が反応してしまうこともあります。
初球の甘い球を見逃すとこういう声が聞こえる時があります。
親御さんからすると甘い球に見えたかもしれません。
でも…
その子の狙っていた球ではなかったのかもしれません。
あるいは…
ベンチから「変化球を狙え」の指示があったのかもしれません。
あるいは…
「待て」のサインが出ていた可能性もあります。
ベンチは色々な事を考えています。
言いたくなる気持ちもわかりますがこれも言ってはいけない言葉の一つです。
ポテンヒットばかりが続く…
思わず言いたくなりますよね。
「外野前だよ!前!」
でも…
「シングルならOKだぞ」
とベンチから指示が出ているかもしれません。
守備位置の指示を出すのはベンチだけです。
親御さんに守備位置の指示を出す権限はありません。
ノーアウト一塁…
ネクストにいる子はバントが得意な選手。
初球はバントがないと見せるためにフルスイングの空振りを指示して2球目にバントと指示を出した瞬間に…
応援団の親御さんから
「きっちりバント決めろよ!」
の大きな声が…
もう苦笑いするしかありません(笑)
バントを警戒されないようにしているのに…
一言で警戒されたことがありました。
ピンチの場面で…
思わず言いたくなりますよね。
ですが、これは…
「応援」というより
「親御さんの心の叫び」ですよね(^_^;)
あまり言ってしまうと「ミスをしてはいけない」という思いから子供は気持ちが「守り」に入り固くなります。
「いつも通り!」
「体動かしていこう!」
そんな言葉のほうが子供にはいい気がします。
選手全体に
「声出そう!」
「元気出していこう!」
というのは有り難いのですが…
時々、ベンチの子に
「ベンチ!声出しなさいよ!」
そんな声が聞こえてきます。
言い方…なのだと思うんです。
「ベンチの声から試合つくっていこう!」
「ベンチいい声!いい声!」
こういう声ならすごく嬉しいのですが…
試合展開にイライラし、ベンチの子に「八つ当たり」しているのではないかと思うような言い方をするお母様がいらっしゃいました。
「ベンチ!声出しなさいよ!」
「あんたたちが声出さないからみんな元気ないのよ!」
そして…
こういう声を発しているのはスタメンで試合に出ている選手の親御さんだったりします。
ベンチの選手の声は大切です。
ですが、親御さんが言ったからといっても効果はありません。
それにベンチの選手も忙しいのです。
フライが打ちあがった後に・・
相手の選手のミスを誘発するような声。
『落とせ!』
『やるぞ!』
大人が子供に言う言葉ではありません。
敵でも味方でもなくです。
思わず熱くなって言ってしまう一言…
心にとめておいたほうがいいこともあるかもしれません。
~年中夢球~
本当に同感です❗
7つどころか、まだまだあるでしょう⁉
と、言っても多くても少なくても同じかと思います。
親御さんはその時だけなのだと思います。
私のチームでもありました。
試合の時、ピッチャーの親さんが1球投げるたびにそんなボールいらん!
何投げとるんや!
何やってるんや!
の連続です。
その子はそれからストライクはほとんど入らず暴投、ワンバンド、おまけにボーグまで、試合になりません。
誰か監督なのか、誰の試合なのかまったくわかりません
日頃から監督さんの話を親御さんも無視しておられるから仕方ありませんが…
試合を見てて、とても不愉快な時間でした!