子供というのは時に「やる気」を失う時があります。
何か原因があって「やる気」がなくなったのなら、かける言葉もありますが…
何となくやる気が出なくなったり…
無気力になったり…
大人の我々でも
「今日は仕事に行くのがめんどくさいなあ」
「今日は仕事休みたいなあ」
そんな日がありますよね。
子供に「やる気」を出すために親御さんは2つの方法をとる方が多いのではないでしょうか?
その2つとは…
「ご褒美作戦」と「ペナルティー作戦」
「ホームランを打ったらお小遣いを増やしてあげる」
「素振りを毎日続けたら○○を買ってあげる」
という「ご褒美作戦」
子供にやる気を出してもらおうとついつい言ってしまうかもしれません。
その記事に関してはこちらから↓
このご褒美作戦は「たまに」ならいいのかもしれません。
また低学年のお子さんにはいいのかもしれません。
ですが…
子供は試合中にバッターボックスに入る度に…
「ホームランを打ったらお小遣いが増えるぞ」
と考えているでしょうか?
チームのためにここで打とう…
そう思っているはずです。
バッターボックスの時に頭の中に「お小遣い」のことなどないはずです。
試合が終わってからお小遣いのことを思い出す程度のものです。
そう考えると「効果」という部分ではあまりないようにも思えます。
逆に「効果」があってほしくないと思っています。
「素振りやるまで家に入れないからね」
「エラーしたからグローブ買ってあげない」
という「ペナルティー作戦」
これも時には効果的かもしれません。
ですが・・
これはどちらかというと「子供のため」というより「親の気持ち」が先に立ってしまっているような気がします。
「ご褒美作戦」や「ペナルティー作戦」は所謂「外発的動機」と呼ばれるものです。
子供本人から「がんばろう」という「内発的動機」は継続性がありますが
外発的動機は「効果」も「継続性」も薄れます。
本来なら子供自らが経験した「挫折」や「成功体験」から「やる気」が出る『内発的動機』が望ましいのは言うまでもありません。
それでも親は子供のモチベーションを上げたいと思うものです。
では「ご褒美作戦」と「ペナルティー作戦」以外に子供のやる気やモチベーションを上げるために何が出来るのでしょうか。
一つ目は「場所」です。
やる気にさせてくれる「場所」ってありませんか?
私はブログや雑誌の原稿を書く時…
家で書けないんですね。
いつもお気に入りのお店でお気に入りのコーヒーを飲みながら書いています。
周りを見回すと私と同じようにお店でパソコンを開いている人が多くいます。
子供たちはグラウンドに行けば「やる気」になるでしょう。
当たり前のことですがグラウンドはそういう場所ですから。
週末になって「野球に行きたくない」とお腹が痛くなってしまう子は「グラウンド」がそういう場所だと認識してしまうからです。
では平日の練習はどうでしょう?
お子さんが毎日する素振りの場所をご存じですか?
朝、素振りをしているとしましょう。
周りに花が咲き太陽の光がポカポカと当たる空地。
家の前で車が来る度に素振りを中断しなければいけないコンクリートの道路。
子供はどちらがモチベーションが上がるでしょうか。
素振りをしている時にどちらが気持ちいい感じを受けれるでしょうか?
今は素振りをする場所一つ見つけるのも難しい時代です。
ですが、探せばそういう「やる気が出る場所」が見つかるかもしれません。
その「場所」が見つかったら・・
ちょっと手を加えてみるといいかもしれません。
バッターボックスを書いてみたり、ホームベースを置いてみるだけで、子供はモチベーションが上がったりするものです。
「やる気が出る場所」を時間がある時にお子さんと一緒に探してみてください。
2つめは『身につけるもの』です。
お子さんのお気に入りのメーカーってありますよね。
ミズノプロやアンダーアーマーが今の子供には人気所でしょうか?
我々大人もスーツに着替えた瞬間に「よし!今日も仕事をがんばるぞ」という気になりますよね。
その中でもお気に入りのスーツを着るとそれだけでモチベーションが上がったりします。
子供も同じように公式戦のユニフォームを着ると戦闘モードに入ります。
平日の練習も同じです。
「お気に入りのメーカー」と「学校のジャージ」ではモチベーションが違う子供もいます。
私もそういうタイプでした(笑)
だからといってお気に入りのメーカーの服ばかり買う訳にもいきせんよね…
お気に入りのメーカーでなくても…
ヨレヨレで汚れがある服と
綺麗に洗濯されてピシッとしてある服。
これだけでも子供はモチベーションが変わるはずです。
靴もそうです。
ボロボロで汚れた靴と
洗って綺麗でピカピカの靴。
身につけるもので子供はモチベーションが上がったりすることがあります。
上に挙げたものはあくまでも『方法論』です。
子供が『やる気』を継続するために一番効果があるのは先述したように自らが体験した『成功体験』や『挫折』です。
子供は時に野球に対しての『やる気』を失いますが
『野球が好き』という『元気=元の気』は
失って欲しくありません。
~年中夢球~