少年野球~高校野球 子供を持つ親と指導者のサポーター~

少年野球~ゴロを打て!~転がせば何かが…起こらない~

別のチームから移籍して来た子の初めてのバッティング練習の時です。

体格もよくいかにも長距離バッターという雰囲気。

これは楽しみだなと思ってゲージの後ろから見ていました。

指導がミスリードになる怖さ

うちはフリーバッティングを1打席20球。

それを3回から4回行います。

一巡目…

ん?

と思いながら見ていましたが

一巡目はあんまり僕は何も言わないんですね。

思っていたことがひょっとすると間違えていて迂闊に指導することがミスリードになる可能性もあるので…

ゴロにしかならない打ち方

二巡目…

今度は横から…

時には前から…

色々な角度から彼のバッティングを見ていました。

直すところがたくさんあるのですが…

彼…

打球がほぼゴロしかいかないんですね。

と言うよりもゴロにしかならない振り方をしていました。

ものすごい極端な所謂「ダウンスイング」です。

ゴロを打てば・・

二巡目のフリーバッティングが終わった後…

彼に声をかけました。

「前のチームでバッティングのこと何て言われてた?」

と聞くと

「ゴロを打て。フライは絶対打つなと言われてました」

と答える彼。

「そっか。じゃあなんでゴロを打つのかな?」

と聞くと

「ゴロを打てば何かが起こるって言われてました」

と彼。

「何かが起こった?」

と笑いながら聞くと

「いや・・」

と彼も笑顔で返しました。

「ゴロを打てば相手はエラーをする回数が増えるからって言われました」

彼は続けてそう答えました。

相手がミスをするかもしれないからではなくランナーを進めたいから・・

回数の理論でいけば確かにそうですよね。

①野手の捕球エラー

②野手の送球エラー

③一塁手の捕球エラー

確かにゴロを打てばエラーの回数は増えるかもしれません。

そしてゴロを「打ってほしい場面」があるのも事実です。

ノーアウト2塁。

バッターのタイプによりますが

最悪でも右方向にゴロを打ってほしい場面やヒットエンドランのサインが出ている場面は

「ゴロを打ってほしい場面」です。

しかし…

全員の選手にどんな場面でも

「相手がミスをするかもしれないからゴロを打て」

というのは私は少し違うかなあと感じます。

これもチーム方針なので私の考えが正しい訳でもありません。

その彼…

いわゆるポッチャリの子で…

「僕、足が遅いので相手がエラーしてもアウトでした」

と笑いながら言っていました。

また勝ちあがって強いチームと当たればエラーもほとんどなくなります。

遠くへ打とう!

「今からさゴロを打とうと思わなくていいよ。遠くへ遠くへ飛ばそうと思って打席に入ろうか。フライになっても今は全然気にしなくていいから。打球を遠くへ遠くへ・・そういう気持ち」

と彼に言いました。

「わかりました。えっと…どんな感じで打てばいいですか?」

「ティーやりながら教えるからボール持ってきて!」

こんな感じで指導が始まりました。

三巡目…

かキーンカキーンと外野へ飛ばす彼。

「めっちゃ気持ちいいです」

そう話していました。

バッティングには色々な考えや理論があり

これが正解というのはありません。

そしてタイプによっても異なります。

この子には『遠くへ打つこと』を意識させましたが

全員がそうではありません。

一人一人の特徴や長所もあります。

A君にはこの指導で成功したから

B君にもということが必ずしも正解でない場合も多くあります。

だからこそバッティング練習を色々な角度から見て我々も勉強しなければならないのだと思います。

~年中夢球~

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野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。
Comment (1)
  1. 大谷 美奈 より:

    はじめまして!静岡に住む小学1年生男の子の母親です。息子は小さい頃から野球に興味関心があり入学してさらに好きになっていてプロ野球や高校野球の観戦、新聞の記事のスクラップ、家や友達とピッチングやバッティングの練習など生活すべてが野球一色です。
    ただ、発達に気掛かりな所があり気持ちのコントロールが苦手で本人のイメージ通りにできないと泣く、怒る、イライラするなど楽しく練習するとはほど遠いところにいます。それでもやりたい気持ちは誰にも負けなくてわたしや主人もどうしたらいいかわからない状態です。
    チームに入れば本人のやりたい気持ちは満たされるかもしれませんが、失敗や挫折、練習時間の長さからの疲れなどでより本人が負担を抱えてしまわないか心配で入団を決めかねています。
    低学年なのでまだ様子を見て気持ち的にも体力的にも大きくなってからでも遅くはないと思いますが、親としてどう向き合ってあげられるでしょうか?

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