「今日からプレーヤーとしてではなくマネージャーとしてチームに貢献してくれないか」
高校野球の息子さんが監督さんから、こう言われたら、どういう選択をされるでしょうか?
マネージャーというと女子のイメージが強いですが私学や男子校では男子生徒のマネージャーがいます。
京都のある一高校球児は、監督さんから、マネージャー転身の話を相談されました。
ずっと追いかけてきた甲子園。
プレーヤーとして、甲子園を目指していくことが一番の親孝行だと考えていた彼は悩みに悩みました。
プレーヤーとして甲子園を目指したい。
高校生の少年は悩みに悩んだ結果…
マネージャーとして甲子園を目指すことになりました。
「甲子園に行く」ではなく
「甲子園に連れて行く」
彼は決意をしました。
「こいつらを甲子園に連れていくためにマネージャーになる」
彼のマネージャー生活が始まりました。
男子マネージャーは監督さんから、大きな権限を与えられている場合が多いです。
逆に言えば、大きな権限が与えられている分、責任も大きくなります。
マネージャーの仕事は彼の想像以上にハードなものでした。
監督さんと練習メニューの相談。
集合時間などのスケジュール管理。
ノック。
審判。
彼は全てがんばってきました。
全ては
「甲子園に連れていくために」
彼が練習を見ていることに気をつけていたことがあります。
「グラウンドの中では見えないこと。選手間では見えないことを探す」
彼のその眼は選手にたくさんの「気付き」を与えたことでしょう。
いよいよ迎えた高校3年生の最後の夏。
選手から彼はこう告げられたそうです。
「お前を絶対に甲子園に連れて行く」
マネージャーとして選手を「甲子園に連れて行く」と決意した彼。
そして、その彼を「甲子園に連れて行く」と思っていた選手。
立場は違うけど想いは一緒。
そして…
目指す場所も一緒。
彼等の「甲子園に連れて行く」というお互いの想いは見事に届きました。
京都成章高校野球部は19年ぶりに夏の甲子園に行きます。
甲子園行きを決めた時・・
監督の次に胴上げされたのはマネージャーの彼でした。
彼の名前は
『山下憲彰』
京都成章高校野球部マネージャー。
「甲子園に行く」
という夢を
「甲子園に連れて行く」
に変えたマネージャー。
「チーム京都」のマネージャーはひとつの夢を叶え、今度は「全国制覇をさせる」ために今日も走り回っているはずです。
マネージャーはよく「裏方」と言われますが
彼の姿は私からすると立派な「表」です。
そして「表」にしてくれているのは京都成章高校の野球部の部員なのでしょう。
いざ整地へ…
日本一のマネージャーへ…
彼の夏はまだ終わりません。
高校生でマネージャーをした経験はこれからの山下君の人生に必ずプラスになるはずです。
がんばれ!京都成章!
がんばれ!チーム京都!
[年中夢球]
これって成章の話だったんですか!
今回出場のショート椎原の中学校の野球部顧問が成章が初めて甲子園に行った時の選手です。
コメント有り難うございます。
そうなのですね!
京都成章高校、甲子園で注目しておきますね!