声掛けは、元気がない仲間や辛い練習をがんばっている仲間元気を与える言葉です。
仲間のことを想っての行動です。
では、どういう声がけが、いい声がけなのでしょうか・・
という前に皆さんのチームは『声掛け』が出来るチームになっているでしょうか?
特定の子だけが
『お前、やる気あるのかよ!』
『お前、声出せよ!』
と集中攻撃を受けている場面を見ることがあります。
残念ながらこのようなチームのこのような声は『声掛け』ではなく、
全員が一人の子をどんどん崖に追い詰めていく『声崖』です。
子供同士や指導者と子供に信頼関係のないチームには、いい声掛もなにもないのです。
まずは『いい声掛け』が出来るようになるためには、『いいチーム』を作り上げなければいけません。
では、どのような『声掛け』がいい声掛けなのでしょうか。
以前、ミーティングでこんなテーマで議論をしました。
『試合の時に実は言われたくない言葉』
ピッチャー陣から言われたくない言葉の1位に輝いたのが『楽に!楽に!』でした。
野手陣からは
『リラックスさせようと思って言ってるんだけど・・』との声。
投手陣からは
『楽に楽にって・・こっちは、そう思って投げてんだよ!』
との意見。
『ストライク入れてけ!』も一緒。
『こっちはそう思って投げてんだよ!』と。
ストライクの入らないピッチャーに
「楽に行け」「入れてけ」
と言っても・・
それができなくて困っているわけです。
そして・・
これらの言葉は『結果』だけを追い求める声になりますよね。
結果の声掛けは抽象的すぎるんです。
『楽に行け』と言うのなら
『間をあけろ』とか
『一回ロージン』と言う方が具体出来ですよね?
『入れていけ』
と言うのであればストライクボールのことは触れずに
『腕を振れ』
と言った方が何をすればいいかがわかってきます。
つまり、具体的な声掛けをしてるあげることによって、
『次のプレー』に繋がるわけです。
「楽に行け」「入れてけ」
という声掛けでは言われている本人は次にどう行動していいのかわからないまま
『楽に投げなきゃ』
『ストライクを入れなきゃ』
と何の解決策もないまま次の一球を投げなければいけません。
「ナイスピッチング」なら
「まっすぐ走ってんぞ」
と具体的に言われた方が子供たちには伝わります。
『ナイスバッティング』なら
『開きが抑えられてたな』
何が良かったのかを声にしてあげることが大切です。
声がけに上手いも下手もないと思われるかもしれませんが…
声がけの上手な選手は、マイナス要素を言わないんですよね。
空振りしているバッターに対して・・
「三振するなよ」ではなく
「OK!OK!いい振りしてんぞ!」
四球を連発している投手に対して・・
「フォアボール出すなよ」ではなく
「おう!打たせていいぞ!絶対、捕ってやるから!」
ミスをしてベンチに戻ってくる選手には
ウチの選手は、とびきりの笑顔で、とびきりのプラスの言葉をかけていました。
その言葉には「認め合い」があるのだと思うのです。
認め合いがなければ
「ヘイヘイどうした~!」っていう仲間の一言がただの悪口に聞こえてしまう。
認め合っていればそれは激励に聞こえるはずだと思うんです。
だからこそ・・
最初に書いたように『いいチーム』でなければ
『いい声掛け』は出来ないのです。
「いいチーム」は「認め合えるチーム」です。
そういうチームになって・・
練習で厳しい時間を共有してきた仲間が言うからこそ・・
心に響く「言球=ことだま」なのだと思います。
~年中夢球~
当にその通りだと思いました。
うちは現在暴投が出ると「ちゃんと投げろよ!」エラーが出れば「しっかりとれよ」という言葉が子供たちから出ています。認めあってる仲間同士の言葉なら激励になるんですが、そうでもないので、す。
たまにマイナスな声掛け禁止にして練習しますが、甘やかしてる感じになってしまいます。
子供たちからアドバイス的な掛け声が出るような環境を作ってあげるのが指導者の役目でもあるのですね。
高校球児を持つ親です。
本当に毎回為になる話しです。
最後の夏になるので、必死で応援してあげたいのです。
気持ちが自分にも伝わってくるんで、緊張感が半端ないんですが、親が、冷静にならねばと本人の前では、野球の話しはしないようにしてます。
たしかに入れていけといわれるとイラッとしますね。この回は2つまで歩かせてもイイぞ!などの言葉の方が気楽に投げられると思います。ストライクが取れないときは、人生の孤独を味わいますよね。50すぎてもマウンドで泣きそうになります。平静を装っていますが…(笑)