選手の数だけ家庭があります。
そして、その家庭で子供を応援するスタイルは違います。
そこに正解はありません。
毎週、熱心にお子さんの練習を見学されているお母様もいます。
僕も、なるべく、子供の練習を親御さんに見ていただきたいと思っています。
ですが…
毎週、見に行きたくても見に行けないご家庭もあります。
週末に他の兄弟の用事があるご家庭…
週末仕事があるご家庭…
母親一人で育てているご家庭…
グラウンドで応援しに行きたくても行けないご家庭もあります。
十人十色という言葉がありますが、家庭の数も野球をしているお子さんの数だけご家庭があります。
『行かない』と『行けない』は違います。
毎週末に、練習を見て子供の姿を見るのも、もちろん、応援の一つです。
子供のために、がんばって仕事をしているのも応援の一つ。
グラウンドには行けないけど、帰ってくる我が子のために、美味しいご飯を作って待って
温かいお風呂を用意して待ってあげているのも応援の一つ。
一部、保育所のような気持ちでお子さんをチームに預けているご家庭もあるかもしれませ
お当番などもそうですね。
「やらない」と「やれない」は違います。
応援する気持ちがあれば・・
毎週、応援に行けないからと肩身が狭い思う必要はないと思うんですよね。
周りの人間が肩身を狭くするような状態にしていることがあるかもしれません。
ご自分の環境の中で、ご自分の応援スタイルでお子さんを応援すればいい。
応援っていうのは利害関係なしで、ただがんばっている子供を「応援したい」という気持ちです。
だから、応援に来たくても来れない親御さんや、お当番をやりたくてもやれない親御さんを、周りの大人が「応援」してあげられるチームでいたいですね。
~年中夢球~
スポーツに限らず、日本では専業主婦のお母さんの比率が多いのでどうしてもみんな平等に順番に役員をやる、とかになってしまっていますよね。私の住んでいる国では、小学校の1年生から6年生まで、同じ父兄が役員をやることも多いです。それはそれで、一部の人しか事情が分からないとか、やることがなくて他の父兄がいろいろやっていることに気がつかないままの父兄もいるという問題もありますが、「やれるひとがやる」「やれない人はやれない」「やりたくない人はやらなくてもいい」の精神です。できるのにやりたくなくて逃れる人も確かにいますが、できる人にまんべんなくやらせるために、できない人にまで無理を押し付けるのでは本末転倒ですね。日本人補習校では、毎年まだやっていない人の中から役員選出でした。夫婦でお店を経営しているご家庭があって、免除してもらっていましたが、何も仕事をしていないお母さんで「みんなやってるのにずるい」と不満をもらしている方もいらっしゃいました。家庭のあり方が多様化しつつある現在、日本でもそれぞれ自分の価値観が必ずしもどこでも通用するものではないことを認識する機会が増えてくることと思います。