ピッチャーが打たれて負けてしまった。
お前の「せいで」負けたんだ。
ではなく…
お前がいた「おかげで」ここまで来れたんだ。
と言える「チーム」でしょうか?
エラーでサヨナラ負けした選手にも・・
最後のバッターになってしまった選手にも・・
お前の「せいで」ではなく…
お前の「おかげで」ここまで来れたんだ。
そう心から言えるチームに最後になっているでしょうか。
そういうチーム作りを指導者として出来たのでしょうか。
毎年、チームの終わりを迎える夏に考えることです。
そう思えるようには、
厳しい練習を共有し
共に泥んこになり
共に涙を流し
共に汗を流し
苦しくても励まし合ってきた仲間だからこそ、「お前のせいで」ではなく「お前のおかげで」になるのだと思っています。
サヨナラヒットを打った選手がいる。
確かに打ったのはその選手ですが、彼までに打席を回した選手達の[おかげ]であり、必死に声を出してサヨナラヒット打たせてくれたベンチやスタンドの選手の[おかげ]でもある。
高校野球の舞台では引退試合を終えたスタンドからの仲間の声援のおかげで打てたヒットがあることでしょう。
僕はベンチの選手に
「今、打ったのはアイツだけど、打たせたのはお前たちの声だなあ」とよく言います。
要はチーム全員のおかげ。
そう考えると「誰のせいで負けたも誰のおかげで勝ったもない」と思うのです。
それが「チーム」だと思うのです。
では「チーム力」とは何でしょうか?
ウチはチーム力がいいチームです!
ウチはチーム力で戦います!
という言葉をよく耳にします。
実際に「チーム力」ってなに?って聞かれると結構答えづらいものだったりします。
上辺だけ仲がいい=チーム力ではありません。
チーム力が上がる土台の条件は「個人のレベルアップ」です。
個人のレベルアップをしないのに『チーム力』も何もないのです。
そのレベルアップは技術的なこともあれば精神力アップの場合もあるでしょう。
同じポジションの仲間の技術が上がれば、自分もがんばらなくてはいけないと努力をしレベルアップをすることでチーム力が上がっていきます。
精神力がアップすれば「強さ」と「優しさ」を手に入れられ仲間にも優しくなれます。
そのレベルアップがチーム力に繋がっていきます。
野球というスポーツでレギュラーは9名ですが、
1+1+1+1+1+1+1+1+1=9ではなく、10にも20にもなるような力。
ベンチの選手やスタンドからの力も加われば更にその数が増えていく。
レギュラーの選手だけ結束が強くてもチーム力にはなりません。
つまり「プラスアルファ」がチーム力だと思うのです。
そのためには厳しい練習を一緒に共有したという仲間意識。
公園で友達と遊ぶ野球に「チーム力」はないですよね。
「アイツががんばっているから俺もがんばるんだ。」
「アイツには負けない!」
という相乗効果がチーム力アップというものにつながるのではないかと思います。
そして、根底は「チームを心から好きであること」
指導者からすると「チームを心から好きになってもらうこと」
チームを心から好きになれば、「チームのために」自ら行動してくれる選手が多くなってくれるはずですから。
キツイ練習で「もうだめだ」と思って周りを見た時に・・
「ああ俺だけじゃいんだな。皆がんばってるんだな」
と・・
仲間から力をもらえるプラスアルファを持てることが「チーム力」なのだと思います。
そして「誰のせいで負けた」も「誰のおかげで勝てた」もない。
みんなで戦っているのですから。
それが「チーム」なのですから。
~年中夢球~
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