練習中や試合で子供を叱る場面というのは・・
どうしても出てきてしまいます。
何度かお話させていただいていますが・・
今の時代はとかく「叱る」ことが批判的にとられる時代になっているような気がします。
「○割誉めて○割叱る」ということでなく・・
「良いことは良いで誉め、悪いことは悪いで叱る」というシンプルなものだと思うんですね。
ただこのように「叱る」ことがこのように批判的に受け止められるようになってきたのは
「叱り所」と「叱り方」に問題があったからなのかもしれません。
『叱り所』については『然り所』ではなければいけないという記事はこちらから↓
皆さんは子供を叱る時に『焦点]はどこに置いていらっしゃるでしょうか?
不甲斐ない試合をしてしまった。
指導者の方が…
「あのエラーは何だ」
「何であんな球を振ったんだ」
「何でストライクが入らないんだ」
叱る所というのは「結果」に焦点を置くのではなく・・
そこまでの「経過」を叱るようにしています。
エラーをしてしまった原因(経過)は何だったのか・・
そして、それを繰り返さないためにはどうしたらいいのかということが大切になってきます。
大切なことは焦点が「過去」に当たって終わりになってはいけないということです。
エラーをしてしまった…
打てなかった…
フォアボールを連発してしまった…
野球をしていればそんな日もあります。
そんな日は「経過」の大切さを話してあげてください。
練習を真面目にやらなかったからエラーをしてしまったのかもしれません。
毎日の素振りをしなかったから打てなかったのかもしれません。
経過=努力の積み重ねだと教えてあげてください。
経過の大切さが伝わったら・・
これからどうするかという『未来』に時間をかけて話をしてあげてください。
そのためには『過去』の話も必要になってくるかもしれません。
ですが、多くの指導者の方が過去の事に時間を多く使い・・
未来への事に使う時間が少ないような気がしてはなりません。
『てめえ、しっかりやれよ!!』
『次やったらどうなるかわかってるんだろうな!!』
この言葉で彼等は未来に向けてがんばれるのでしょうか。
そして・・
この一言で終わりなのでしょうか。
叱る時に、これから何をしなければいけないのかという「未来」に焦点を当てて話すことで・・
子供たちは叱られた意味が伝わるのかもしれません。
がんばろうと思うかもしれません。
エラーをした三振をしたという「過去」や「結果」にだけ焦点を当ててしまうと・・
それは「叱る」ではなく「怒る」になっているのかもしれません。
そして・・
子供の未来を思っていないその言葉は「怒る」を越え「怒鳴る」になっているのかもしれません。
子供を叱る場面は必ず出てきます。
その時に・・
『結果ではなく経過』で・・
『過去ではなく未来』に我々大人が焦点をどこに当てているかで受け手の子供の捉え方が変わります。
いつも言いますが大切なのは伝える力です。
自分の感情のまま言葉をぶつけるのではなく・・
子供の事を想って・・
子供に伝わるように・・
全ては子供のために・・
~年中夢球~