高校3年生のお母様は、我が子にあと何回、お弁当を作ってあげられるのでしょうか…
小学校の時…
野球に行くときは「おにぎり」が多かったですね。
「おにぎり」は「鬼切り」が語源とされていると言われています。
今日一日、我が子に「悪いことが起きませんように」と握っていたあの頃。
「おにぎり」は「おむすび」とも言います。
今日一日、我が子に野球でいいご縁があるようにと結んでいた「御結び」なのかもしれません。
中学生や高校生になると毎日お弁当を作ることになったお母様も多いでしょう。
毎日のお弁当…
「体を大きくするためにお米をたくさんいれなくては・・ご飯が進むようにおかずの味付けを少し濃くしてあげよう。」
「体が大きくなったから量よりバランスを考えてあげよう。」
「高校1年生はお昼休みもグラウンド整備でお弁当を食べる時間も少ないから、すぐに食べられる丼ものにしてあげよう。」
小学校、中学校…そして高校と、お弁当を作りながら母は、お子さんと会話のないキャッチボールをしていたのだと思うのです。
お弁当を開く時って、ワクワクしますよね。
きっと皆さんのお子さんも毎日ワクワクして開けているはずです。
そして、帰ってきてお弁当箱を開けるお母様も…米粒一つ残さず食べてきたお弁当を見るだけで嬉しかったことでしょう。
野球で子供に元気がない時はお弁当に子供の大好きなおかずを入れてあげたり…
カラッカラッに揚げた唐揚げ。
甘い玉子焼き。
サクサクした玉ねぎたっぷりのハンバーグ。
お弁当の中にその大好きなおかずが入っていただけで、お子さんは、きっと元気になれたはずです。
たまには手抜き弁当になっちゃう時もあるけどそれも愛嬌です(^_^;)
小学校の時からずっと作ってきたお弁当。
時には疲れて作るのが嫌なこともあったでしょう。
高校3年生のお母様がお弁当を作れるのもあとわずかです。
夏大で負ければ野球少年のお弁当を作るのも終わり…
試合の時は「これが最後のお弁当になりませんように」と願いを込めて作られることでしょう。
夏の大会が終わった後にお子さんの姿を見てください。
自分より大きくなった身長。
ガッシリした体。
「大きくなったなあ…」
としみじみ思うことでしょう。
その成長した我が子の体は、お母様の「おにぎり」や「唐揚げ」や「玉子焼き」のお陰なんです。
そして、お母様のお弁当で成長したのは体だけではありません。
毎日毎日、愛情いっぱいに作ってきたお母様のお弁当はお子さんに「感謝」という心も育んだのだと思います。
お弁当を作ってもらっていたことは、「当たり前」のことではなく「有り難し」ことだったと気づき心から「有り難う」と思っているにちがいありません。
この年齢になって、一番のご馳走は母が作ってくれた「お弁当」だと…しみじみ感じます。
高校3年生のお母様…
残り少ないお弁当での息子さんとの無言のキャッチボールを楽しんでください。
今しかない「今」を大切にしてください。
もう夏は目の前です・・~年中夢球~
涙がでました