『〇割誉めて〇割叱る!』
などという書籍をよく見かけるのですが、私はどうしても抵抗を感じるんですね。
僕は野球指導において、いい事はいいで誉めますし、悪い事は悪いで叱ります。
誉める事も必要だと思いますが叱る事も必要だと思っていますから。
今の少年野球の現場は誉めることが肯定され、叱ることが否定的に見られることが多いような気がするんですね・・
それは、叱り所や叱り方の問題なのではないでしょうか?
エラーをしたら叱られる・・三振したら叱られる。
この叱り所に問題があるのではないでしょうか?
叱り所は『結果』ではなく『経過』なのだと思います。
約束した自主練をサボろうとした。
練習をダラダラしている
チームの約束事をやろうとしない・・
子供が叱られてもその理由が当たり前だとわかる所。
ですから「叱り所」は当たり前=然るべき所の「然り所」でなければいけないと思うのです。
叱り所ともうひとつ大切なことに「叱り方」があります。
少年野球の親御さんを見ると・・
「なんであの時に三振したの!」
「どうしてエラーしたの!」
という声を時々お聞きします。
これらの結果で話しているのは自分の感情が気が済まないからであり
これは「叱る」で はなく「怒る」も越え「怒り」に近いものになってしまいます。
喜怒哀楽のうち「怒」が一番感情をコントロールすることが難しいのかもしれません。
「怒る」と「叱る」・・
「子供を想っているか」どうかだと思います。
自分の感情が気がすまないから言うのではなく、子供の事を思って・・
自分が言いたいようにではなく、子供に伝わるように・・
子供に伝わらなければ意味がありません。
「叱る」は子供のことを想って敢えて厳しくすることだと思うのです。
ですから「厳しい」という漢字にも「敢えて」という漢字が入っていますよね。
叱り所は『結果』ではなく『経過』で・・
叱り方は自分の感情が気がすまないからではなく子供のことを想って・・
そして選手との中に[信頼]がなければいけないのは言うまでもありません。
~年中夢球~