少年野球~高校野球 子供を持つ親と指導者のサポーター~

高校野球~あと数ヵ月後、どんな夏が待っているのでしょう~

各地で春の高校野球の県大会が行なわれいます。

この春が終わるといよいよ夏がやってきます。

春が始まるこの時期・・

去年の夏を思いだします。

去年の夏・・

私にとっては一生に残る夏でした。

教え子の石川達也が横浜高校の投手として、神奈川の頂点に立った時のマウンドに立ち、甲子園で彼の投げる姿も見ることができました。

その2週間前・・

リトル時代の石川達也のキャプテンだったKの夏が終わりました。

Kは高校2年生の夏に大事な場面でエラーをして・・
涙を流しました。

試合が終わったあと・・
彼はしばらく放心状態だったそうです。

自分の「せい」で3年生の夏を終わらせてしまった・・
きっと彼はそう思っていたことでしょう。

Kは私の教え子のキャプテンの中で一番キャプテンらしくなかった子かもしれません。

この年代は人数も少なく、いわゆる闘志を剥き出しにするタイプがおらず、一番周りを見ることができるKをキャプテンに指名しました。

上がりノックはいつも最後。

足が動かないくらいに・・

真っ暗になるまで二人でノックをしていた時間を鮮明に覚えています。

泣き虫キャプテンでも・・

Kは私が見てきた中で一番の『泣き虫キャプテン』でした。

上がりノックでは泣き・・

試合に負けては泣き・・

彼の涙する姿を何度も見てきました。

でも彼は涙を流すけれども、眼は生きていました。

一昨年の夏・・
2年生として試合に出ていた彼は自分のエラーで負けてしまったとKのお父さんから聞いた時に、「ああ・・Kはきっと泣いただろうな」そう思っていました。

時が過ぎ1年後・・

Kの高校3年生の夏・・
彼の試合を見に行こうと思っていました。

が。。

初戦の相手が私の娘がマネージャーをしている高校と初戦から当たってしまいました。

数多い神奈川で何故・・と。

そして迎えたKの最後の夏・・
試合は1点を争う緊迫した接戦になりました。

彼もセカンドとして無失策、ヒットを放つ活躍・・
そして、私が教え込んだバントを最終回の緊迫した場面で決めました。

試合は1点差で娘の学校が勝ちました。
勝ったのに複雑な思いな瞬間。

野球での最後の涙

試合が終わって・・

Kに会うかどうか迷っていたのですが、会わずに帰ったほうがいいだろうと・・

日を改めてまた連絡をしようと思った時に・・

彼のお父さんと会いました。

一番聞きたかったことがありました。


『アイツ、泣いてる?』と聞くと・・
『笑顔でこらえてるよ』と。

そうか・・アイツの野球人生は涙が多かったけれど、
最後は笑顔で終われたんだなと思った時…

彼が僕を見つけてくれました。

眼が合ってニコッと笑い、自分も笑顔で返しました。

笑顔で走ってくる彼の顔が…
途中から泣き顔に変わっていました。

気付くと、ただただ彼を抱きしめていました。

『ありがとうな。』
『がんばったな』

何を言っていいか分からずその言葉を繰り返していると自分も涙になり、二人で声を出して泣きました。

野球で見たたくさんの彼の涙。
野球で流すであろう彼の最後の涙は一緒に流させてもらいました。

彼の名前は常国一輝。

ありがとうな…一輝。
おつかれさんな…一輝。

彼は甲子園の石川達也の試合を観に兵庫まで行きました。

彼の夏は自分が出られなかったけれど仲間の出た甲子園で終わったのかもしれません。

あれから・・もう1年。

今年は娘が最後の夏を迎えます。

娘にどんな夏が待っているのでしょうか。

皆さんのお子さんにどんな夏が待っているのでしょうか。

夏のあの熱い日差しが全ての高校三年生に温かい日差しになりますように。

時間よ・・止まれ。~年中夢球~

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野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。

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