誰のために野球をしているのかと、子供に尋ねると「自分のため」だと彼等は答えます。
誰のお陰で野球が出来ているかと、子供に尋ねると「親のお陰です」だと彼等は答えます。
野球はお金がかかります。
グローブやバット…親御さんが汗水流して働いてくれたお陰で彼等は道具を手に入れることが出来ます。
このグローブを買ったら、エラーが少なくなるかな…
このバットを買ったら、ヒットがたくさん打てるかな…
自分も欲しいものがあるはずなのに…
がんばっている子供を想う気持ち。
そういう親の想いが道具に入っていることを忘れてはいけないと彼等に話します。
誰のお陰で野球が出来ているかと尋ねると「仲間のお陰です」と答える子もいます。
辛くて本当は自分も苦しいはずなのに、仲間に「がんばれ!」と何度も声をかけてくれた仲間の想いを忘れてはいけないと彼等に話します。
自分一人だとしたら、厳しい練習も途中で投げ出していたかもしれません。
自分一人だとしたら、途中で野球を辞めていたかもしれません。
自分のために、お子さんは野球をがんばっています。
ですが
親のお陰で…
仲間のお陰で…
監督のお陰で…
そのお陰が試合の時に「親のために」「仲間のために」「監督のために」という力を生み出すのかもしれません。
自分のためにがんばってきたけれど、がんばったからこそ、たくさんのお陰が「ために」変わるのでしょう。
そして、試合の時…
自分も、仲間も、監督も、そして、親も…
チームのために戦います。
みんなの「ために」は、チームのためにと一つになります。
自分のためにとがんばっているお子さんも、たくさんの味方が増えているはずです。
高校野球が残りわずかな2年生。
君達には、自分一人ではないたくさんの力がもう備わっています。
たくさんのお陰を「陽」に変えて、グラウンドで光輝いてください。
選抜の抽選も終わり、春大の抽選も…
いよいよ球春到来。
そして…夏へ。
~年中夢球~