フィリピン出身のお母様から頂いたメッセージ。
私はフィリピン出身で主人は日本人です。
子供は小学4年から野球を始めましたが‥
少年野球の時も‥
中学野球でも‥
肌の色の違いを何度か言われたことがあります。
息子はその時は
『気にしていないから大丈夫。』
と言っていたのですが‥。
高校に入学して・・
野球部へ。
また肌の色の事を言われるのではないだろうか。。
私が日本人だったら・・
息子にこんな辛い想いをさせなくてもよかったのではないか・・
そんな風に自分を責めることもありました。
高校の野球部に入部してからしばらくして・・
『肌の色の事を言われた』
そう息子が言ってきました。
顔は笑っていましたが・・
本人も相当苦しかったのだと思います。
部員のほとんどの選手とは仲良くやっているそうなのですが
一部の2・3人の選手が事あることに言ってくるそうです。
『先生にお母さんから話をしようか?』
と言ったのですが・・
『きっとこれからもこういうことがある。だから、自分で解決しなきゃいけないし気にならないから大丈夫だ』
そう息子は言いました。
そういう息子を頼もしくも思いましたが・・
きっと私の思う何倍も辛かったのだと思います。
それから数日後に・・
息子がニコニコした顔で帰ってきました。
話を聞くと・・
今日もあの一部の選手に肌のことをからかわれたそうです。
すると・・
キャプテンの選手が全員を集めてこう言ってくれたそうです。
『肌の色とか国籍だとか関係あるのか?俺達は同じチームの仲間だろ。これからコイツの肌の色をどうこう言うヤツがいたら・・俺はそいつ等のことこそ仲間だとは思わない』
と・・。
しばらく時間が経ってから肌の色の事を言っていた数名が謝りに来たそうです。
『その子達に何て言ったの?』
と聞くと息子は満面の笑みでこう言いました。
『気にすんな。仲間だろって言ってあげたよ』
と・・。
その言葉を聞いて涙が溢れだしました。
息子は【仲間】と一緒に高校野球を最後までやり遂げました。
卒業した今も高校野球をしていた仲間と仲良くさせて頂いています。
【仲間】・・
私たち親子にとってこの言葉は特別なものです。
~年中夢球~