少年野球の現場で・・
『声を出せー!』
『元気出せー!』
と指導者の方の声が空しく大きな声で響いている場面を見受けます。
言われた選手は
『バッチコーイ!』
というお経のなような声を一瞬出して・・
また黙り込む。
また監督コーチから
『声を出せー』
と言われ、この繰り返しになっていないでしょうか?
この声を出すという動作でも
①声を出せない。
②声を出さない。
と2つの状況があると思います。
声を出せないというのは
A声を出せない環境
B監督コーチの言っていることはわかるけど自分の声で伝えられない(もしくはそもそも監督の言っていることが理解できていない)
2つのケースです。
Aの声を出せない環境というのは声を出すことで監督・コーチに叱られるという環境。
間違った声を出して今までに叱られたことがあるなど・・
声を出せる環境になっていないチーム。
Bのケースはそもそもまだ野球があまり理解できずにどういう声を出していいかわからない選手達です。
どういう声を出していいのかわからないので『バッチこーい!』が多くなりますよね・・笑。
また監督コーチの言っていることは理解できているけれど自分の言葉でどう伝えたらいいのかがわからずに声を出せない選手もいます。
こういった状況ではノックの前やミーティングなどで
『ワンアウト2・3塁だとどういうケースで点が入る?』
など選手に聞いてみることです。
ヒット・ホームラン・ワイルドピッチ・パスボール・スクイジ・ツーランスクイズ・ゴロゴー・犠牲フライ・・
そのケースはたくさんあります。
この様々なケースに9つのポジションは何を気を付けどういった行動をとるのかを選手に話してもらうことで野球への理解を深め自然に声も出てきます。
野球を知ることで声が出てくるケースです。
声を出せない選手は声を出せる環境と野球を知ることが必要になってきます。
逆に声を出さない選手もいます。
この選手達は声の重要性を本当の意味で知らない選手達です。
声で負ける試合を経験したことがないか・・
あってもそれをスルーしてきた選手やチームです。
大切なことはこういう試合があった時に指導者の方がスルーをしない事。
声で負けた試合があった時に・・
声の大切さを知れるきっかけになる試合になるかどうかは指導者の方にかかっていると言っても過言ではありません。
練習ではなかなか声の重要性を知ることが難しい場合・・
このような試合があった時にチャンスだと思いチームを変えていくことも大切です。
皆さんのチームは・・
声を出さないチームでしょうか?
それとも・・
出さないチームなのでしょうか?
まずは指導者の方がそれを観る目で対処は変わってきます。
毎週『声を出せ』と言っているだけでは根本が変わりません。
~年中夢球~