
2022年3月20日
A君とB君という二人の野球少年がいます。
二人は監督の指導を聞いていました。
監督の『わかったか!』の問いに2人は『はい!』と答えたのですが・・。
A君は監督の話を理解しましたがB君はわかっていませんでした。
『わかったか!』と聞かれて『はい!』としか言えない状況がまずはいけません。
幼い小学生ですからわからないこともたくさんあるはずです。
ですから・・
『わかったか!』ではなく指導者はここで確認作業をしなければいけないわけです。
本当に理解しているかどうか。
ここで2パターンの指導者に分かれていくのです。
確認作業を怠った監督コーチはB君が出来なかった時にこんな発言をします。
『さっき言ったばかりだろ!』
『何やってんだ!教えただろう!』
と・・。
それでも出来ないB君に向かって今度はこう言います。
『何回言ったらわかるんだ!!』
と・・。
確認作業をした監督コーチは考えるわけです。
A君には伝わったけどB君には伝わっていない・・
どういう言葉なら彼に伝わるだろうか?
もしくは言葉ではなく実際にプレーを見せたほうがわかりやすいかもしれない。
画像や動画を見せたほうが伝わるかもしれない。
などB君に伝わるために言葉の工夫や練習メニューを必死に考えるのです。
そうなると・・
後者の監督コーチは自然と指導の引き出しが増えていくのです。
逆に言うと・・
前者の監督コーチは指導の引き出しが増えていきません。
ですから・・
同じ事しか言えないのです。
同じ事ばかり言っているから・・
選手には伝わらないのです。
結局・・
選手の事をどれだけ考えているかという違いがここに出てくるわけです。
言ったことでもなく・・
伝えたことでもなく・・
伝わったことが目的です。
どんなに素晴らしい技術論があっても伝わらなければ意味がありません。
~年中夢球~