卒団式・・
私にとって1年で一番嬉しい日でもあり・・
一番寂しい日でもあります。
卒団式が終わり、翌週グラウンドに立ち
いつもの笑顔・・いつもの声がない時に彼等ともう野球をすることはないのだと実感します。
卒団式の挨拶で何を言おうか・・
いつも頭を悩ます方も多いのではないでしょうか。
チームの結果は毎年違います。
優勝をした年代もあればメダルを取れなかった年代もあるでしょう。
ですが毎年変わらないことがあります。
それは一人一人が成長したことです。
思い遣りにかけていた選手が
仲間や後輩に温かい声をかけられるようになったこと。
最後に手を抜く選手が
最後までやり切る大切さを知ったこと。
どんな選手も必ず成長して卒団していくのです。
結果はどうであれそれは変わらないのです。
卒団式の時に僕が毎年いう言葉があります。
それは【リトルの思い出し方を間違えるな】ということ。
中学や高校で辛い時に・・
『リトルのほうが楽しかったな』
『リトルの頃に戻りたいな』
そういう思い出し方をしないでくれ・・
そう彼等に伝えています。
中学や高校・・
各ステージでの野球が一番楽しい・・
そう思って欲しいのです。
もちろん少年野球・中学野球・高校野球とその『楽しむ』という意味は変わってきます。
それでも各ステージでの野球が一番楽しいと思ってくれることが指導者として一番嬉しい事です。
辛い時に・・
リトルの頃に戻りたいと思うのではなく・・
リトルのあの時の仲間もがんばっているから俺もがんばれるのだと・・
そういう思い出し方をしてほしいのです。
それでも・・
辛かったり・・
野球を辞めたくなったりしたら・・
いつでも戻ってきなさい。
少年野球は故郷なのですから。
元気がない時は・・
いつでも戻ってきなさい。
元気という漢字は【元の気 もとのき】と書きます。
君たちの元の気は野球を始めた少年野球にあるはずです。
故郷に帰って来ることでまた元の気が蘇ってくるかもしれません。
卒団式することが寂しいと思うのはいいチームにいた証です。
卒団はゴールではありません。
スタートです。
別々の道に歩んでも・・
道は繋がっています。
別々の道に歩んでも・・
空は繋がっています。
最後は『さようなら』ではなく・・
いつ通りに・・
また会えることを想って
『またな!』
の一言で見送ってあげてください。
~年中夢球~