あの監督は自分の子供には怒らない。
あのコーチは自分の子供にだけ厳しい。
そんなお話をよく耳にします。
こういうお話があるということは自分が「監督」や「コーチ」という立場にいて我が子がチームに在籍している所謂「お父さんコーチ」であるということになります。
お父さんコーチ…
でも・・
子供からすれば「コーチ」です。
「コーチング」の最前提は「平等」です。
「あのコーチは自分の子供に怒らない」
「監督の子供は怒られない」
よく聞く話ですよね・・
「うちの子がいいピッチングしていたのにお前のエラーで負けたんだ」
うちの子…
は関係ないですよね。
こう言っている時点で指導者としてはアウトです。
逆に…
同じ場面で自分の子供がエラーをしてしまいました。
「エラーは仕方ない」
と我が子を慰めるコーチ。
エラーの仕方が悪かったのかもしれないし
場面の問題だったのかもしれません。
ですが・・
あからさまに『自分の子供には叱らない』コーチが現実的にいます。
逆に自分の子供だけに厳しく当たるコーチがいます。
私もお恥ずかしながら以前はこのタイプでした。
チームがたるんでいたら我が子を怒ればいい。
グラウンドの中では少々厳しい事を言ってもいい。
当時の私はそれを美化していたような気すらします。
自分の子に厳しく当たりすぎてしまう親コーチの場合2つのパターンがあると思います。
①自分の子にともかくイライラしてしまうコーチ
こういう気持ちになってしまう事・・
すごくわかります(^^;
自分の子供の場合『理論』より先に『感情』が出てしまいますから。
そして、やはり『期待』も大きいのです。
他の子なら怒らないようなことでも我が子に厳しくなるのは
その『期待通り』にならないから思わず声を荒げてしまうのではないでしょうか。
②怒りながら我が子を守るコーチ
お父さんコーチで実はこのパターンのコーチ・・
多いです。
ともかく自分の子を怒るのが早い・・
他のコーチに怒られる前に我が子を怒るんですよね。
そして早い・・
ということは我が子しか見ていない証拠でもあります。
自分で怒るのはいいけれども・・
他のコーチに怒られるのは嫌。
我が子を自分が先に怒ることによって他のコーチに怒られないようにして
我が子を守っている親コーチの方がいらっしゃいます。
『自分の子供には怒らないようにしましょう。怒るのは他のコーチが怒りますから』
こういうことにならないようにこういう話し合いがコーチ同士で行われることがあります。
確かに一つの方法論ですね。
ですが・・
自分が『平等』に叱ることも誉めることも出来る『コーチ力』があるのならば
こういう取り決めも必要ないはずです。
難しい事ですけど。
自分の子に甘すぎたり・・
自分の子に厳しすぎたりすると
子供同士の関係が崩れていくこともあります。
平等・・
我が子には難しいかもしれませんがコーチングの前提です。
~年中夢球~