少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

高校野球 今だからこそ【当たり前】は何かと考えてみる

「ねえ…明日は朝練あるの?」

「ねえ…明日はお弁当どれくらい?」

「ねえ…ユニフォーム乾かないから早く出して!」

ねえ…

負けた瞬間に「当たり前」がなくなります

高校野球が終わってしまった親子は・・

今まで当たり前だったこんな会話がプッツリ切れてしまいます。

その多くが小学校から続けてきた野球に終わりを告げます。

そして親御さんも…

野球少年の母と野球少年の父の終わりとなる日です。

高校野球最後の日に色々な「当たり前」が当たり前ではなかったことに気付きます。

子供が高校3年生まで野球を続けてきたくれたこと。

泥々のユニフォームを洗濯できたこと。

毎日、お弁当を作れたこと。

子供の野球を応援できたこと。

当たり前ではないと思っていたけど、

やっぱり野球が終わって気付く「有り難し」

全てのことが「当たり前」ではなく

「有り難い」ことだったことに気が付くのかもしれません。

「感謝をしなさい」と子供に言ってきましたが…

我々はよく子供に

「感謝の気持ちを忘れずに野球をしなさい」と言いますが・・

我々大人も子供に感謝することがたくさんあります。

もっとああしてあげればよかった。

もっとこうしてあげればよかった。

そんな想いもあるかもしれません。

でも親がいなければ、お子さんはここまでこれなかったはずです。

だからこそ心から・・

「有り難う」と高校野球最後の日に伝えてあげてください。

高校野球最後の大会…

お子さんの姿はグラウンドではなかったかもしれません。

ベンチかもしれないし・・

スタンドかもしれません。

でも・・

最後の最後までチームのために戦う「プレーヤー」ですから。

ベンチの選手はベンチプレーヤーであり・・

スタンドの選手は立派な応援プレーヤーです。

「置かれた場所で咲きなさい」と言いますが「どこで咲いたか」が大事なのではありません。

「どう咲いたか」が大事なのです。

伝えてほしい親からの「有り難う」

夏になると・・

各地でたくさんの「有り難う」が球場の外で溢れているでしょう。

新聞やテレビに取り上げられないたくさんの「有り難う」があります。

その親子だけにしかわからない「有り難う」があります。

「栄冠は君に輝く」

勝っても負けても…

グラウンドにいてもスタンドにいても…

きっと高校球児全員に栄冠は輝いているはずです。

お陰様…

その輝きは親御さんが陰となって支えてきたからです。

「お陰様」

親御さんの「お蔭」で我が子は輝け陽が当たったはずです。

高校野球最後の日…

辛いかもしれませんが

汗と涙でぐちゃぐちゃになっている我が子に「有り難う」を伝えてあげてください。

感謝の「謝」は言葉を射ると書きます。

「有り難う」の謝を言葉で伝えてあげてください。

私の次男も高校2年です。

今・・

野球が出来ることが当たり前ではないと実感していると思います。

春の大会もどうなるかわからない状況です。

今の全国の高校2年生は・・

当たり前ではないことを心から実感しているはずです。

そして親御さんも・・。

もう少し・・

もう少し・・

我慢しましょう。

彼等が一日でも早く野球が出来ますように。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。