少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

少年野球 今日で監督を辞めてください

多くの少年野球チームが新体制になり

スタートを切っています。

今日で監督を辞めてください

その一方で・

この数か月間で私の友人や仲間の多くが監督やコーチを辞めました。

正確に言うと・・

辞めさせられました。

監督交代劇にもいろいろなケースがあります。

チームの中身を知らない私が口出すことでもないとも思っています。

確かに監督さんに問題があったのかもしれません。

ただ・・

なんでしょうかね・・

【やり方】ってあると思うんですよね。

【話し合いの場】を1回も設けずに・・

本人だけに知らせずに・・

周りに根回しをして・・

いきなり・・

『今日で監督を辞めてください』

となるケースが多かったりします。

『みんな言っています』

『全員の総意です』

と必ずと言っていいほど【みんな】と言う言葉を使いますが

みんなではないことが多くあります。

話し合いの場に監督さんが拒否をしたり・・

聞く耳を持たなければこのようなケースも考えられますが・・

【話し合いの場】を持たずにいきなりクーデターを起こす人がいるのが事実です。

話し合いの場はあったのでしょうか?

こうなる前に・・

総会で話し合ったり・・

代表や会長の方に間に入ってもらったり・・

そういう段階を踏まずに根回しに一生懸命になって

クーデターを起こすやり方はいかがなものかと・・。

もっとひどい話になると・・

この中に・・

【自分が監督をやりたい】理由だけでクーデターを起こす人がいます。

自分が監督をやりたいとはさすがに言えないので・・

あの監督じゃ勝てない。

あの監督では子供が上手くならない。

そんなよっぽどらしい言い訳を言って・・

監督を更迭させます。

チームの子供に迷惑はかけたくない

私の友人もこの春にクーデターで監督を辞めさせられました。

監督になって20年・・

子供に対する愛情が深いヤツでした。

いつも通り球場に行ったら・・

半分ぐらいの親に

『今日で辞めてくれ』と・・。

そのほとんどが先週まで楽しく飲んでいた親だったと・・。

『残りの半分の親御さんの気持ちはわかないけど・・もういいんだ』

『半分の人間に支持されていないのなら指導は出来ないしいい関係は保てない』

彼は僕にそう言いました。

そして・・

『先週・・飲んでる時どんな気持ちでみんな飲んでたのだろうか』

とポツリと呟きました。

彼のSNSに一言だけこう書いてありました。

『一身上の都合で監督を辞めチームを去ることになりましたが、変わらずチームをよろしくお願いいたします』

理由も何も言わずに・・。

この間、彼と飲んだ時に

『言いたいことはたくさんあるけどさ・・チームの子供たちが一番だから。子供達に迷惑はかけたくない』

そう話してくれました。

そして・・

『本間・・俺の20年は何だったんだろうな』

そう言った顔は無理やりに作った笑顔でしたが・・

振り絞った声は震えていました。

『お前が監督で良かったって思っている子供がたくさんいるよ。親御さんも。お前がやってきた20年間は決して無駄なんかじゃない。お前にも子供達にも財産だと思うよ。』

そう彼に言うと・・

頷きながらウーロン杯を一気に飲み干しました。

色々な指導者の方がいるのも事実です。

ただ・・

何でもかんでも指導者のせいにする風潮は僕は違うと思っています。

全国にお邪魔する機会が多くなった今・・

指導者の方と話す場面が多くあります。

たくさんの指導者の方が情熱を持ってがんばっている反面・・

元気がなくなってしまっている指導者の方も多くいます。

保護者の方の意見も当然あるでしょう・・

ですが・・

まずは【話し合いの場】を用意してあげてください。

いきなりのクーデターで解任・・

そんな辞め方で去る指導者が一人でもいなくなりますように・・。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。