少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

少年野球 野球を辞めたい子に辞めるなというのは逆効果になる時があります

野球少年は多くの悩みを抱えています。

野球を辞めたい・・

皆さんのお子さんや皆さんのチームの選手の中にも

いらっしゃるかもしれません。

辞めるのはもったいない・・

大人からすると・・

『そんなことで・・』

と思える理由でも子供の中では大きな悩みなのです。

野球を辞めたい・・

お子さんがそう言ってきたときにはまず話をじっくり【聴いてあげること】です。

【聞く】のではなく【聴く】のです。

聞くという漢字には【耳】という漢字しか入っていませんが

聴くという漢字には【耳】以外に【目】と【心】という漢字が入っています。

色々言いたいことがあるでしょうが・・

まずは耳と目と心でじっくりと子供の話を聴いてあげることです。

『みんな一度はそう思うものだ』

『もったいないだろ』

『そんなことは許さないぞ』

など抽象的な言葉では何の解決にもなりません。

野球に行きたがらなくなっている理由や野球を辞めたがっている理由を取り除いてあげなければいけません。

辞めるなが逆にストレスに・・

それでも取り除けないものもあります。

練習が厳しい・・

という理由であれば子供ががんばるしかないのです。

しかし・・

子供はがんばれなくて・・

野球に行きたがらなかったり辞めたくなっている状況です。

昔・・僕も辞めたいという選手に

『辞めるな。ともかくがんばれ』

そういう言葉を掛けていました。

もちろん・・

今でもそういう言葉をかける時もあるのですが・・

子供によってはこの言葉が全て有効ではないことに気が付きました。

子供によっては

『辞めるな。がんばれ』

と色々な人に言われるとそれ自体がストレスやプレッシャーになり・・

余計に野球を辞めたくなったりしてしまう選手もいます。

期限をつける

練習がきつい・・

そう思っている選手には

『今日一日だけがんばってみようか』

そう声を掛けます。

こういう選手の多くは・・

ずっとこんな厳しい練習が続くのか。

何のためにこんな練習をするのだろうか。

そんな風に思っていることが多くあります。

言ってみれば闇の中にいて光が見えていない状態です。

一日がんばれたら・・

それを繰り返してみる。

それが少し続けられるようになったら

『一か月間がんばってみようか』

と少し期間を伸ばしてみる。

三か月・・

半年・・

1年・・

そうすると【何のために】こういう練習をしてるのか気付き始める子もいます。

私の教え子でもこうやって期間を設けることで卒団した選手もいます。

闇雲に辞めるな・・

と言うよりも期限をつけることで少しずつ段階を越えていきゴールまで辿り着けることもあります。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。