あるお母様からのメッセージです。
6年生の学童野球の終わり方・・
先週6年生の息子の少年野球が終わりました。
私の息子は5年生から野球をやり始めました。
他の子より遅い入団で公式戦に出るには親の私から見ても難しいだろうな…
そう思っていました。
それでも毎日…
素振りをやり…
朝はランニングをしたりして…
彼なりに努力をしている姿を親として嬉しく思っていました。
なかなか技術は上達しませんでしたが…
野球というスポーツに出会えて・・
がんばることの大切さを知った息子を見ているのが好きでした。
監督やコーチから殆んど指導されることもありませんでしたが・・
それでも息子は野球が大好きでした。
6年生最後の大会。
息子以外の6年生は全員スタメン。
前の晩
『試合に出てもベンチプレーヤーでもチームのためにがんばっておいで』
そう息子に声をかけました。
試合は0-8の劣勢。
うちのチームはノーヒット。
最終回…
監督の一言が私に聞こえてきました。
『かわいそうだから出してやるか』
息子のことだ…
すぐに私は思いました。
かわいそうだから…
か。
がんばっていたから…
じゃないのか。
そう思ったのが正直の感想です。
『かわいそうだから出すのであれば出さなくてもいいです』
そう言いたくなる気持ちを抑えたのも事実です。
その監督の言葉に笑うコーチ達。
それは…
笑顔と言えるものではなく…
ニヤニヤとした笑いでした。
その言葉は息子にも聞こえていたはずです。
代打に立った息子。
おそらく小学生最後の打席。
毎日バットを振り続けていた息子。
それが…
かわいそうだから出してやる。
なんともやりきれない思いで息子のバッターボックスを見ていました。
結果…
息子は今までの中で一番の当たりの2ベースを放ちました。
仲間はとても喜んでくれました。
監督とコーチは・・
『まぐれが出た』と。
それは喜んでいる笑顔ではなく・・
馬鹿にしている笑い顔にしか私には見えませんでした。
帰りの車で・・
私はあの一言に触れませんでした。
息子も何も言ってきませんでした。
『毎日・・バット振っていて良かったね。ナイスヒットだったよ』
そう息子に一言だけ言いました。
息子はしばらく考え込んでから・・
『まぐれじゃないから・・』
そう笑って答えました。
あの時の言葉・・
やはり息子には聞こえていました。
『うん!まぐれなんかじゃない!がんばった証のヒットだよ』
そう息子に伝えました。
『中学でも野球をがんばるから』
息子は力強くそう言って車を降りました。
起用法について私はどうこう言うつもりもありません。
ただ・・
あの言葉が指導者として必要だったのでしょうか。
~年中夢球~