~生ぬるいお風呂から出られない理由~
生ぬるいお風呂は決して気持ちのいいものではありませんが・・
出るのも嫌なものです。
先日・・
リトルを卒団した子が自分の所に相談があるとやってきました。
『リトルの頃に比べて、素振りもやらなくなりました。周りの選手もみんな生ぬるい感じで声も出さないし・・だから、練習もダラダラだし、勝てないし・・』。
僕は毎年、卒団式の時に
「先々のチームで環境のせいにするな」
と話してきました。
グラウンドがない・・
練習が厳しい・・
それを知って入団したんだろ?
と彼等に言います。
環境のせいにする前に・・
まず自分はどれだけやったのか?
が大切だと思っています。
環境は大切ですが・・
100%環境が本人に合わせてくれることもありません。
その中でどうがんばっていくのかも僕は大切だと思っています。
『お前は、そこで、何をしたの?周りのチームメイトから見たら、お前も生ぬるいうちの一人に見えてんじゃないの?お前と同じように、ガッツリやりたいヤツが必ずいると思うよ』
と彼に言いました。
『周りがどうであれ、コイツどうしたんだ?っていうぐらい声を出したのか! 嫌な仕事・道具の片付け、グラウンド整備を全部、率先してやったのか? 周りに変化を求めるなら、まずは、自分が変化しなければ話にならない。そうすれば、必ず、同じ思いのヤツが出てくるはずだ』
とも話しました。
本気でチームを変えたいのなら・・
まずは、自分が変わった姿をチームの皆に見せなければいけません。
これは指導者にも同じことが言えると思います。
子供に何か変化を望むのであれば・・
まずは自分が変わらなければいけません。
この選手のように・・
チームが何となく生ぬるくて物足りなさを感じている選手もいるかもしれません。
生ぬるいお風呂って居心地は良くないのに・・
出ると寒くなるから・・
出たくないんですよね。
それでも・・
一度、その生ぬるい風呂から自分が出ないと始まらないのです。
寒くても・・
生ぬるい今を出て・・
あっつあっつの熱いお風呂に入ってくれることを彼に望んでいます。
冷めるな!
熱くなれ!
~年中夢球~