昨日・・
高校2年生の次男の夏が終わりました。
ウチの次男は2年生ですが本当に3年生の先輩に良くして頂きました。
3年生のために・・
本人もその想いで闘っていたと思います。
そして・・
私も3年生の親御さんに本当に良くして頂きました。
2年生の親は【3年生の親御さんのために】という思いで・・
色々な準備をしてきました。
それは義務などではなく・・
心からまだ一緒に野球を・・
その思いだけでした。
負けた後・・
『来年がんばってよ』
そう言ってくれた3年生のお父様と抱き合って涙を流しました。
去年の夏・・
次男の高校は神奈川ベスト8まで進みましたが・・
最後は悔しい負け方をしました。
その時にスタンドから年配の方の声で・・
『来年も待ってるぞ!』
という声が聞こえました。
『来年も待ってるぞ!』
時々試合後に聞こえるこの言葉に・・
僕はいつも違和感を持っていました。
1年生・2年生は確かに・・
来年もこの大会に戻って来られます。
ですが・・
3年生に来年はないのです。
3年生にとっては最後の夏なのです。
そう僕は思っていました。
昨日・・
球場にはたくさんの去年の3年生と父兄の方の姿がありました。
1年前・・
同じ球場にいた先輩達。
先輩たちは
『来年も待ってるぞ!』
あの言葉通り・・
球場に戻ってきてくれました。
自分達が残したものが何だったのか・・
後輩たちにどう受け継がれたのか・・
それを確かめに来てくれたのだと思います。
『来年も待っているぞ』
という声援は1年生・2年生だけのものではないのだと・・
敗れた3年生のための言葉でもあるとこの日にわかりました。
ゆずり葉。
若葉が出たあと・・
前年の葉がそれに譲るように落葉することからこの名前が付けられている木です。
昨年の高校3年生は・・
今日敗れた高校3年生に・・
大切なものを引き継いでくれました。
そして・・
昨日敗れてしまった高校3年生も大切なものを・・
1年生と2年生に譲って終わりを迎えました。
色々な事を後輩に譲ることによって役目を終えました。
ゆずり葉のように・・。
しかし…
葉は変わりますが根っこは同じです。
それは「伝統」と呼ばれます。
今日たくさんのものを残してくれた3年生。
来年の夏・・
後輩たちに引き継いでくれたものを観に球場に戻ってきてください。
高校3年生…
3年生の親御さん…
本当に色々ありがとうございました。
そして…
『来年も待ってます!』
~年中夢球~