大事な場面での指導者の一言で選手は大きく変わる時があります。
特に小学生の場合は・・
『先頭打者にフォアボールだけはダメだぞ』
『低めの変化球には手を出すなよ』
監督さんやコーチの皆さんはありとあらゆるケースを想定していらっしゃると思います。
その想定は【不安要素】が多いのではないでしょうか?
その不安要素を思わず口に出してしまう。
僅差で勝っている試合での最終回。
当然のことながら先頭バッターを抑えたい…
特に先頭にフォアボールだけは避けたい…
指導者の方なら当然同じ事を考えます。
その不安から…
『先頭にフォアボールだけはダメだぞ』
という声がけが出てくる訳です。
しかしながら…
それは子供も当然わかっている訳です。
それを何度も何度も
『先頭にフォアボールだけはダメ』
と言われてしまえば余計にフォアボールを
意識してしまう訳です。
初球ボール。
二球目もボール。
こうなると…
ピッチャーも周りも…
頭の中に嫌でもフォアボールのウエイトが多くなります。
結果…
本当にフォアボールを出してしまったり・・
フォアボールを嫌い置きにいった球を長打され傷口が広がることがあります。
私は子供がわかっていることはなるべく口にしないようにしているんですね。
最終回の先頭バッターにフォアボールを出さないことは子供もわかっていますから。
かと言って…
『打たれてもいいぞ』
とも僕はあまり言わないんですね。
バッテリーには打たれないように指導と練習をしてきたので。
僕が口にするのは『子供の見えていない部分』だけです。
守備位置や作戦など…
あとは
『いつも通りにやろう』
と言うだけです。
それだけの練習をしてきたという自信が私にも子供にもあると思っているからです。
もしくは
『腕を振ろう』
など結果とは直接関係ない言葉を使っています。
そう言いながら先頭にフォアボールを出すと…
あっ…
本当に出しやがった・・
と心で思いますが(笑)
~年中夢球~