時代は平成から令和に移ろうとしています。
私自身も選手として昭和を生き指導者として平成を生きてきました。
『ウチのチームは未だに教え方が昭和で・・』
『野球が昭和なんですよ・・』
こんな声をよく耳にします。
【昭和の野球】とは一体何なのでしょうか・・
昭和の野球と聞いて・・
皆さんは何を思いつくでしょうか?
人それぞれ受け止め方も違うでしょう。
昭和の野球という言葉にも曖昧さがあります。
我々世代は皆さんこの言葉を言われたことがあると思います。
どうしても我慢できなくてトイレの水を飲んだ方もいらっしゃるのではないでしょうか?
水を飲んではいけない理由は
【ばてるから・・】
今の世代の親御さんや選手には信じられないでしょうがこういう時代がありました。
昭和の【水を飲むな!】は・・
平成では【水分補給をしっかり!】に変わっていきました。
僕自身が思うのは【スポーツドリンクの登場】が大きな影響を与えたのではないかと思っています。
【水を飲んだらばてる】という根拠のない常識が科学的根拠のあるスポーツドリンクの登場で
常識が変わっていったのではないでしょうか?
今でもまだ時々この事がニュースで報道されます。
ただ昭和と平成の決定的な違いがあります。
昭和の時代は先輩は良くも悪くも絶対的存在でした。
その中から所謂【縦社会】を覚えていったものです。
平成になるとその縦社会がなくなっている学校も増えてきています。
これはプラスのこともあればマイナスなことも出てくる場合があります。
縦社会がなくなったことをいいことに先輩に対して反抗的な態度をとる後輩選手がいるということもよく聞きます。
だからといって後輩に対して体罰はよくないのは当たり前です。
この問題は昭和から平成にかけて形を変えた問題としてそのまま残っている気がします。
この言葉が【昭和の野球】の代名詞とい言えるかもしれません。
では【根性】とは何でしょうか?
僕は根性とは【最後までがんばる力】だと思っています。
ですから私は今でも【根性】という言葉を使います。
おそらく昭和の指導者の方々もその想いは同じだったはずです。
時代が進み・・
練習メニューや子供の質にも変化が出てきます。
それらを加味しながら我々は【最後までがんばる大切さ】を子供に伝えなければいけない。
ですが・・
最後までがんばる気持ちを持たせることは昭和も平成も同じだったのではないでしょうか?
要は方法論が変わっただけのような気がします。
昭和の野球の中でも残さなければいけないものもあるはずです。
もちろん、昭和の野球の中には捨てなければいけないものもあれば形を変えていかなければいけないものもあります。
昭和から平成へ・・
そして令和へ・・
あと10年後・・
【昭和の野球】は皆さんにどう思われているのか?
そして・・
【平成の野球】はどう思われるのか?
平成時代に常識だと思って指導していたことが・・
令和では非常識になっているかもしれません。
時代とともに変わるもの・・
時代が変わっても変わってはいけないもの。
それを間違えない眼を我々は持たなければいけないはずです。
~年中夢球~