春の選抜野球が終りました。
熱戦に続く熱戦でした。
高校球児のプレーは今年もたくさんの感動を与えてくれました。
【サイン盗み】【握手拒否】の報道があり問題提起を考える大会でもありました。
これらの報道で何かを感じる違和感。
それは
【高校生らしく】
という言葉。
サイン盗みがルールで禁止されている以上、やってはいけないことです。
【ルール】ですから。
それが前提でお話しをさせていただきます。
【サイン盗み】が普通にあった過去の時代がありました。
ではあの頃の高校球児達は【高校生らしく】なかったのでしょうか?
松坂選手が優勝したあの夏。
PL学園の選手が横浜高校のキャッチャーの選手の癖を見抜き三塁コーチャーから声を出して指示をしていた・・
それをNHKの特番で見た時・・
『高校生でもこんなことが出来るのか』
と当時の私は思っていました。
『高校生らしくない』
とは思ったことはありません。
今回の事が事実であれば・・
それは【ルール】ですから今後何らかの対応があるかもしれません。
ただ色々な所からサイン盗みを根絶することは難しいとの声があがっています。
あの次の試合で習志野の選手が
『ヘルメットがずれているのも動かさなかった』
という報道がありましたがそんな中でプレーをしていた事を想うと胸が痛くなります。
私は試合中にサインがばれるのも野球であり・・
サインがばれない様に工夫するのも野球なのではないかと個人的には思います。
ピッチャーの癖でストレートか変化球なのかを見破ることも・・
高校生らしくないということになってしまうのでしょうか。
握手を拒否したのは高校生らしくはない・・
そんな声もありました。
握手をしないと高校生らしくない・・
本当にそうでしょうか?
私の記憶の中では高校球児たちが毎試合毎試合握手するのもここ数年の事のように感じます。
では以前の高校球児は【高校生らしく】なかったのか?
とは思えません。
上宮の元木選手が隠し球でアウトを取った時・・
学校に非難の電話が殺到したらしいです。
『高校生らしくない』と・・。
【高校生らしくない】と言う言葉は非常に【 曖昧さ】がある言葉です。
【高校生らしさ】というのは我々大人が創り上げた偶像化のような気さえしてきます。
【高校生らしさ】とは何か・・
そんなことを考えさせられた選抜大会でした。
~年中夢球~