少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

少年野球【仕方がない】という言葉の二つの意味の違い

しかたがない・・

しょうがない・・

漢字に表わすとそれぞれ

『仕方が無い』『仕様がない』

と書きます。

本当に仕方がないのでしょうか?

私はこれらの言葉があまり好きではなく口にしないようにしています。

しかし・・

実社会で生きていると

『仕方がない』『しょうがない』

と思わざる得ない事もあるのが事実です。

その時は悔しさや自分の力の無さを痛感させられる気持ちになります。

だからこそこの言葉をギリギリまで使いたくないのです。

その子は本当に仕方が無いのでしょうか?

少年野球の現場でこの二つの言葉を耳にすることがあります。

それも自分自身ではなく指導者が子供に投げかけている場面を目にします。

『お前は野球が下手だから仕方がないな』

『お前は野球を知らないからしょうがないな』

そんな言葉が大人から子供に飛びます。

仕方がない・・

意味を調べてみると

『どうする事も出来ない。他に方法がない。やむを得ない事』

こう書いてあります。

その子は・・

本当にどうする事も出来ませんか?

本当に他に方法はありませんか?

仕方がないという言葉にするぐらいその子の事を真剣に考え練習メニューや練習方法を考えたのでしょうか?

仕方が無いという言葉が嫌いな理由

『仕方がない』『しょうがない』

という言葉を私が好まないのはこれらの言葉が『諦め』を意味する言葉だからです。

指導者の皆さんは子供たちに

『試合を最後まで諦めるな』

そうお話しますよね。

子供にそう話すように指導も諦めてはいけないものでないでしょうか?

『仕方は有る』はずです

小学生や中学生の子にはまだまだ無限の可能性があります。

その可能性を引き出す『仕方が有る』はずなんです。

それを野球が上手ではないからと言って

『野球が下手だから仕方がない』

という言葉を使う指導者の方は子供の可能性を引き出す

『仕方を考えない』のではないでしょうか。

私自身もまだまだ未熟な指導者です。

どうやったら子供たちがもっと野球を好きになるのか・・

どうやったらもっとレベルアップさせてあげられるのか・・

どうやったらもっとチームワークがよくなるのか・・

日々その『仕方』を考えています。

『仕方がない』と言うのは簡単なことです。

『仕方がない』が嬉しい時もあります

仕方がない・・

『諦める』意味のこの言葉が私は嫌いです。

ただ・・

『仕方がない』

ってもう一つ意味があるのをご存知ですか?

我慢が出来なくてたまらない様子。

『野球が好きで仕方がない』

『野球が楽しくて仕方がない』

子供たちがこう言ってくれる

『仕方ない』

は普段『諦めを表す」大嫌いなその言葉がこの瞬間だけは大好きな言葉に変わります。

どんな子供にも可能性があります。

安易な気持ちで『諦める』ほうの意味の『仕方が無い』を使わないように心がけていきたいですね。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。