私にいただくご相談で一番多いのが移籍問題です。
チームに残るべきか・移籍するべきか・・
まさか辞めることを想定して入団する人はいませんから、やむを得ず移籍する方が殆どでしょう。
入部したチームで卒部することが一番でしょう。
しかし、やむを得ず移籍しなければいけない何かが起きてしまったわけです。
私自身も10年以上前に移籍した一人です。
移籍がいいか悪いかは、それぞれの環境や事情により一言では語れません。
しかし、チームを三度四度と変える方がいらっしゃいます。
こうなるといささか首を傾げる部分が出てきます。
確かに行く先々のチームで何かあったのかもしれませんが、ご自分側にも非があるケースがあります。
移籍を繰り返す人の特徴とは…
私のチームにも移籍をされてくる方がいらっしゃいますが、移籍を繰り返す人は、前にいたチームの悪口がともかく多いということです。
こちらが何も聞いていないことや耳にしたくないような言葉も自ら話されます。
「指導者がこうだった」
「父母の関係がこうだった」
「子供のやる気を引き出してくれなかった」
お気持ちはわからなくもありません。
ですが、あまりにも悪口が多いと「うちの子は悪くない」という風にしか聞こえなくなってしまいます。
悪口が止まらず、こちらから「もうよろしいんじゃありませんか」と言ったこともあります。
きっとこういう方は、うちのチームを辞めた後も次の移籍先でうちの悪口を言われるのだろうなと思ってしまうんですよね。
野球界は繋がっています。
方々で悪口を言ってしまえば最終的には自分の立場が一番苦しくなってしまいます。
言いたいことがあるのはわかります。
そこはグッと堪える所です。
移籍を繰り返す親御さんを見ると野球に熱い方が多いです。
熱くなりすぎてしまっているのかもしれません。
その反面、親御さんの熱に子供が付いていっていないケースがあります。
子供の意思はあったのかなと思うこともしばしばあります。
そして大人しい子供さんが多い。
親の意思も必要です。
ですが、親が感情的になった移籍は考え直すべきです。
自分の子供の扱いに我慢が出来ない。
「試合に出させてもらえない」
「ピッチャーをやらせてもらえない」
移籍を繰り返す親御さんは「今活躍する我が子」を見たいと思っている方が多い気がします。
レギュラーで試合に出れるチームやピッチャーをやらせてもらえる機会を求めて移籍を繰り返す…
確かに試合に出る我が子を見ることは親にとって嬉しいことでしょう。
ですが、それはチームを変えてチャンスを得るのではなく、自チームで努力していくもののはずです。
移籍をする時は親が感情的になりがちになり、子供の気持ちを置いてしまいがちになります。
移籍するにしても、チームに留まるにしても「覚悟」が必要です。
~年中夢球~