我々は指導者と呼ばれています。
【腰が高いぞ】
【バットが下から出てるぞ】
これらの言葉で終わってしまうのは指導者ではなく【指摘者】になってしまいます。
指摘者だけになってしまってもいけませんが・・
一から十まで全てを教えてしまうのもどうかと思う部分があります。
学年や時期にもよりますが・・。
我々指導者は当然の事ながら
『子供に野球を上手になって欲しい』
そう考えています。
その思いが強すぎて大人側のペースで指導をしようと考えます。
指導者と指摘者の記事はこちらから↓
例えば・・
選手の大半が外角のボールを逆方向に打てずに試合に負けてしまいました。
2つのパターンの例です。
パターン①
試合に負けた次の週の練習で・・
『先週は外の球を打てずに負けてしまった。いいか、外角のボールはなるべく引きつけて逆方向に打つんだぞ!わかったな!よし!練習開始!』
『はい!』
こんな感じで練習が始まりました。
パターン②
試合に負けた当日の日に・・
『今日は外の球を打てずに負けてしまった。来週までの1週間、どうやったら外角の球を打てるのか?そこで起こる疑問・・何でもいいから思ったことをノートに書いてきて』
そう話して一週間後・・
彼等の野球ノートには様々な事が書かれています。
●逆方向に打とうとするとフライが多くなる
●外のボールのポイントがいまいちわからない。
●引きつけようとすると振り遅れるのが怖い。
●外を意識していると内角のボールが来た時にどうしていいかわからない。
●多少の外なら引っ張ってもいいですか?
●逆方向ってどの当たりを狙うイメージですか?
【逆方向に打つ】ということをまずは子供達自身が考え疑問を持ちイメージしてくる。
こうすることで子供達が指導者の指導をより【受け入れる準備体制】が出来ている状態になるわけです。
つまり・・彼等が・・
『どうやったら外角が打てるのだろうか?』
ということを一週間考えてくることで彼等も答えを知りたくなるわけです。
言葉が悪いですが・・
『どうやったら逆方向に上手く打てるのだろう』
とちょっと飢えさせるのです(笑)
子供たちが考えてきた色々な疑問やイメージを指導者が指導し練習に入る。
そしてそのイメージを練習で確認していく。
まずは子供たちが自ら考えることで指導者の方の話を【受け入れる体勢】が出来るはずです。
~年中夢球~