小学6年生にとっては学童野球の終わりが近づいてくる時期になってきました。
親御さんも色々な思いが頭をよぎることでしょう。
最近こういう内容のご相談をよくいただきます。
『ウチのチームは最後の大会なのに6年生を試合に出してくれません』
『がんばってきたのに最後の最後でレギュラーでなくなり試合に出られません』
『毎年最後の大会は6年生でも出られたのに今年から監督が代わり方針も代わってしまいました』
私はチームの関係者ではないのでこれらの質問にお答えすることは難しいことです。
最後の大会で6年生を出場させるかどうかは各チームの監督・コーチの判断でありチームの方針によって異なります。
私がそこに対してあれこれ言う事は違うと思っています。
「正解」はありません。
少年野球の最後の大会・・
親としてはもちろん試合に出てほしいと思うでしょう。
毎週毎週がんばってきた我が子。
その一つの区切りとして試合に出させてあげたい。
いただくメッセージに親御さんのこのような想いを感じます。
ただ…
毎週がんばっていたのは我が子だけでなく他の子もがんばっていたはずです。
こういうメッセージをいただく親御さんの共通点があります。
最後の大会なのに出られなくて『私は』悔しい・・
最後の試合なのに出られないあの子を見るのは『私は』悲しい・・
わかります…
ですが一番大切なのは子供の気持ちです。
『子供の気持ち』が書いていないのです。
お子さんはひょっとするとお母さんとは違う意見なのかもしれません。
お子さんはがんばっているのではありませんか?
最後の試合に出られるのか出られないのかはわかりません。
だからこそ
『最後までがんばろう』
と試合に出られる可能性を信じて毎日バットを振っている我が子にそう声をかけることが
親として出来る事なのではないでしょうか?
お子さんの少年野球の最後がどういう結末になるかはわかりません。
ベンチプレーヤーとして最後を終えるかもしれません。
大切なことは
「どう受けとめるか」です。
その時に子供が何を思うかです。
親として何を思わせることが出来るのかです。
お子さんは試合に出られず悔しさを持っているかもしれません。
仲間と最後まで野球が出来たことを誇りに思っているかもしれません。
親は最後の大会に出られなかったという一点に焦点を合わせるのではなく
学童野球をがんばり続け一区切りをつけようとしている我が子を讃えるべきです。
そして、その思いをネクストステージの中学の野球で活かすべきです。
少年野球の終わりは中学野球の始まりです。
試合に出られなかったという子供の「悔しさ」は次へのバネになりますが…
試合に出してもらえなかったという親の「嘆き」は子供のプラスにもあなたののプラスにもなりません。
どうか学童野球のいい経験も辛い経験もプラスの力に変えて親子でネクストステージでがんばってほしい…
そう切に願います。
~年中夢球~