試合の時・・
相手チームを見るとみんな大きい子ばかり。
試合も残念がら負けてしまいました。
試合に負けた後。
我が子を慰めようとして・・
選手を慰めようとして・・
『相手チームが大きかったから仕方ないね』
そんな一言を子供に言ってしまったことはありませんか?
確かに野球は『体が大きい』ほうが有利かもしれません。
ですが・・
それを『勝敗の理由』にするのは違います。
極端な話ですが・・
『体が大きかったから。。』
ということが勝敗の原因であれば試合をする必要性がありませんよね・・
私は今でこそ身長が180センチありますが、小学校の頃は整列しても前から2番目か3番目でした。
私が現役の時のことです。
相手チームを見ると選手全員が大きな選手。
試合前から周りの友達も
『でかい!あんなんに勝てるわけない』
という雰囲気でした。
もう試合前から負けてしまってるんですよね。
試合にも敗れ・・
『相手が大きかったから仕方がない』
私もそんな風に思い始めた時・・
何人かがそれを口にしました。
監督の耳にそれが入ったのでしょう。
監督が私たちにこんな話をしてくれました。
『お前たちは体の大きさを負けた原因にするのか。
だったら食事を増やすなりもっと食べる努力をすればいい。
それも考え方の一つだ。
でも・・野球はボクシングのように体重制限があるわけじゃない。
何故だかわかるか?
野球は体が小さい者でも勝てるスポーツだからだ。
【体の大きさ】で負けていると思えば【技】で勝てばいい。
【頭】だってある。
今日の試合も体の大きさで負けたんじゃない。
野球で負けたんだ』
この監督の言葉は今も私の胸にずっと残っています。
そして・・
WBCの1回大会で体が大きい外国人に挑み戦っていく姿は感動的でした。
そして・・優勝した瞬間に私は監督のあの言葉を思い出しました。
体が大きくなることは野球選手にとって必要なことですし
そのための努力もしなければいけないでしょう。
ですが・・
『体の大きさ』
以上に卓越した『技』を持ったいい選手もたくさんいます。
当時の監督の言葉は選手時代はもちろんですが
指導者になった今も私を支えている言葉になっています。
『ご飯たくさん食べなさい』
と子供に言いますが
『技を磨け!磨かないと錆びるぞ!』
と言う言葉も子供たちに伝えています。
~年中夢球~