高校球児の一年は秋から始まります。
希望に燃えた秋。
冬練の厳しさを知る冬。
終わりが近づく春。
そして・・夏。
金木犀その香りは【千里の里】離れた遠方まで届くと言われており
嘘偽りのない「一途な気持ち」を連想させます。
高校球児にとって1年の始まりでもある秋。
夏という遠く離れたゴールに向けて【野球をやりきる】という一途な気持ちを持つ秋です。
金木犀の香りのように・・
冬のない春はないし夏もありません。
夏に大輪の花を咲かせたければ・・
冬はただただ根を下に下に・・
そして、太く太く・・
こんな練習をしていて意味があるのだろうか。
もう走れない・・
もう体が動かない・・
もうがんばれない・・
辛くてたまらない。
そんな事も思うかもしれません。
そんな時・・
君の眼には見えないかもしれないけど・・
根っこは成長しています。
6月に綺麗な花を咲かせる忘れな草。
この6月はメンバーに入れなかった高校球児の引退試合が行われる時期でもあります。
この試合を境に彼等はメンバーのサポートに回ります。
忘れな草はいつもは主役級の花ではありませんが・・
この日だけは主役になる日です。
忘れな草の花言葉は・・
『私を忘れないで』
『真実の友情』
この想いをメンバーに入る選手は心で受け止めて夏へ向かいます。
ヒマワリは太陽の動きにつれてその方向を追うように花が回るといわれたことから
「向日葵」と書きます。
だから、向日葵は、皆、同じ方向を向いているんですね。
皆が一つの目的に向かって同じ方向を向いている。
仲間で同じ方向を向き…
親子で同じ方向を向き…
指導者と子供が同じ方向を向き…
時には成長(生長)の中で、ちがう方向を向いていた仲間もいるかもしれません。
親の想いが届かず、ソッポを向いていたお子さんがいるかもしれません。
でも太陽の温かさと周りの向日葵のおかげで、最後は同じ方向を向いて迎える夏。
今もひょっとして皆と違う方向を向いている選手がいるかもしれません。
メンバー発表後に違う方向を向いてしまう選手がいるかもしれません。
でも・・最後は同じ方向を向いているはずです。
~年中夢球~