練習で出来ないことは試合で出来ないとよく言います。
練習でいかに試合を想定しているかという意識を子供に持たせているか・・
とても大事なことですよね。
いかに緊張感を持って練習に臨ませるか。
よく、練習で出来ていたのに試合で出来なかったと言いますが…
それは、練習のための練習になってしまっているからではないでしょうか?
ただし練習だからこそ出来ることや確かめられることがあります。
ゲーム形式の練習でランナーの時に自分のリードの歩数が何歩くらいならいけるのか?
左ピッチャーの時は?
右ピッチャーの時は?
逆に言えばどれぐらいまでリードしたら、アウトになるのかは練習でしか試すことが出来ません。
だから、練習でアウトになって怒られのはちょっと違うかなと思うんですね。
もちろんボーッとしていてアウトになったら叱られますが(笑)
何歩くらいリード出来るのかを試合のために練習で確かめたわけで、私の中では全然OKのことです。
これも試合の時は何歩リードしたらアウトになるという「試合のための練習」なのだとおもいます。
練習と試合が繋がっているということを、どうやったら、小学生に伝わるのか…
とても難しいことですよね。
私が練習で取り組んでいることです。
よろしければご参考にしてください。
〇キャッチボール
よくボールを捕ってクルッと背中を向けてしばらくしてからボールを投げる子がいますが、うちは禁止です。
「捕球から投げるまでに全て一連の動作で投げなさい。」と伝えてあります。
「試合中に捕ってから背中を向けることはある?キャッチボールも試合を意識してやろうぜ!」と話しています。
〇ボール回し
ウチはボール回しで使うボールは一つです。
ボール回しで暴投が出る。
ウチの場合は、後逸したボールを順番待ちの選手が追いかけていきます。
そして別の順番待ちの選手はカットマンに入っていきます。
「自分の順番ではない時もボールから眼を切らないようにして動ける状況にいなさい。そして、決してプレーを止めないこと。試合中に暴投したらプレーが止まるのか?違うボールが出てくるのか?」と話しています。
〇バッティング練習の守備
バッティング練習の守備ほど実戦に近いものはないと選手に話しています。
球拾い感覚でやっている選手は残念ながらグラウンドから出される時もあります。
そして、捕って終わりではなくバックセカン・バックサードに投げさせて実戦を想定して守らせています。
〇イレギュラーの局面で観客になるな
外野フライをノックで打っていて、内野フライになってしまっても「ノー」と言いません。
「直様に全員で誰が捕るのかをコールしなさい」と選手には伝えてあります。
外野フライだから関係ないとボーッとしている選手は、こういうイレギュラーの局面に対応できません。
そして、試合ではこちらが予想できないイレギュラーのことが発生します。
そういう場面で全員が声が止まってしまうのではなく、何が起きたのかを声で伝達する癖をつけなさいと彼らに話しています。
「試合だと思って練習をやりなさい」と言葉にするのは、もちろんですが、具体的にそれがどういうことなのかを指導していくの指導者の役割だと思っています。
そして試合の時に「何度やったんだ」「何度言わせたらわかるんだ」と大きな声を出される方がいらっしゃいますが…
「やったこと」ではないのです。
「出来るようにさせたこと」なのです。
「言ったこと」ではないのです。
「伝わったこと」なのです。
よく子供に試合は「練習の発表会」だと言いますが・・
それは我々指導者が「伝わったこと」「出来るようにさせたこと」の発表会なのかもしれません。
~年中夢球~