先日、ある高校の野球部の講演会に招待されました。
講演会というよりは選手に向けたメンタルコーチングの講師としてお話しさせて頂きました。
私は講演会で必ず選手に聞くことがあります。
『チームとは何ですか?』
ということです。
チームの最前提は『目的が同じであること』です。
チームの目標が『優勝』だとします。
全力疾走をしない・・
道具の手入れをしない・・
練習を100%の力でやらない・・
これらのことは優勝するという目的がずれているわけです。
全てはその目的のために○なのか☓なのかという判断になってきます。
講演会で高校生に用紙に書いてもらいました。
8割の選手が
『県内1位のチームになる』
『甲子園出場』
と同じ目的を書いていたのに対して2割の選手が
『ベスト4』
『ベスト8』
と書いてありました。
ベスト8と書いた事が悪いのではなく、この問題点は
『全員の目的が一致していない事』
にあります。
目的(到達点)が一緒でなければチームの定義が崩れてしまうからです。
仮にベスト8までこの高校さんが行った時に・・
『甲子園を目指している選手』と
『ベスト8を目指していた選手』
では大きな差が生まれます。
もちろんベスト8になり甲子園出場が現実的になった時に目標は『甲子園』に切り替わるかもしれません。
ですが初めから『甲子園に行く』という覚悟を持っていた選手と
『甲子園に行けたら・・』という願望であった子はやはり違うのです。
勝つ執念・・
甲子園に行く執念が違うのです。
その差がここ一番のワンプレーに出てしまうことがああるのです。
全員が本気で『甲子園に行く』という覚悟があるチームと8割の選手が『甲子園に行く』というチームでは違うのです。
『甲子園に行く』という決意と『甲子園に行きたい』という願望では覚悟が違うのです。
秋の大会が終わった高校球児はこの時期に練習試合をしたり練習に精を出す毎日でしょう。
それが終わると冬練がやってきます。
それが終われば春大・・
そして夏・・。
今している一つ一つが夏に繫がっていますか?
甲子園に繋がっていると感じていますか?
こんな話があります。
あるレンガを積んでいる二人の男にこう聞いてみました。
今、何をしていますか?
A『レンガを積んでいます』
B『大きな城を造っています』
同じ事をしている二人でも思っていることが違うのです。
つまり・・
この行動が先に繋がっているのかどうかです。
これから迎える冬の厳しい練習。
その一つ一つの練習メニューの先が甲子園に繋がっているでしょうか?
『本気』で甲子園に行くという覚悟が決まれば行動が変わるはずです。
~年中夢球~