野球だけに限らずスポーツには勝ち負けがあり
そこには勝者と敗者が生まれます。
【それなり】の練習をしていれば
【それなり】の結果しか出ないのは当たり前です。
試合終了後に悔しがっていない選手に
『お前達、悔しくないのか?』
という監督・コーチさんがいらっしゃいますが
試合の時だけ言っても意味がない事です。
真剣に練習をしてきた者は・・
負ければ悔しいはずで時には涙を流す事もあります。
試合の後に【悔しがらない子】が多いチームさんは
チーム方針や練習を見つめ直さなければいけないかもしれません。
私は著書の『球育』でロッテの井口監督と対談させて頂きました。
その時に一番印象に残っている言葉があります。
『井口監督は現役時代にチャンスに強いイメージでしたが何か秘訣みたいなものはありますか?』
そう聞いた問いかけに
『全ては【準備】です。試合前にいかなる場合も想定する準備。試合中にどんな場面で打席に回って来るかという準備。その準備があればあるほどチャンスには強くなるしメンタルも強くなる』
そう井口監督はお話しして下さいました。
指導者からすればその【準備】のための練習をきちんとしたのか・・
親からすればそ試合前の体調管理の【準備】をきちんとしていたのか・・
そう言った事が必要とされるわけです。
もちろん選手自身もです。
しかし・・
準備が万全だったのにもかかわらず試合に負けてしまう事もあります。
「俺にはセンスがない」
「もうこのチームには勝てない」
中には
「もう俺の力では限界かな」
こんな風に考えてしまう子もいます。
勝ち負けももちろん大切です。
勝って自信が付くことはあっても
負けて自信を失ってほしくないものです。
試合中に思う諦めない気持ちは
【あの辛い練習を乗り越えたからがんばれるんだ】
そういう気持ちから起こるはずです。
試合に負けた時でも・・
過去に・・
何度転んでも起き上がってきた経験を活かすのです。
試合に負けることは確かに苦しい事です。
ですが・・
本物の自信は過去の成績や勝敗からではなく・・
自分がどれだけがんばってきたのか。
自分が何度立ち上がってきたのか。
そういったものが自分を信じられるものさしになり【自信】と呼ばれ
野球人生やその後の人生に役に立つのではないでしょうか?
~年中夢球~