中学野球や高校野球は新チームとして活動を始めているチームさんも多いことでしょう。
私の教え子がこの夏4名の選手が高校野球の主将に選ばれました。
こういう知らせは本当に嬉しいものです。
『キャプテン決め』
一年間、その選手を先頭にチームががんばるわけですから、大切な決めごとです。
皆さんのチームでは主将はどのように決められ、どのような選手が選ばれるのでしょうか?
そして、どのような選手がキャプテンとして選ばれるのでしょうか?
野球がうまい。
視野が広い。
声が出る。
闘争心が表に出る。
色々な要素がキャプテンとして必要とされます。
私がキャプテンを選ぶ時の条件は一つです。
『意識レベルが高い子』
意識レベルというのは、もちろん野球の技術的なものもあります。
もっと上手くなりたい。
もっと練習したい。
もっと勝ちたい。
まずは、こういう気持ちを持っている選手。
そして、野球の技術以外の意識レベルが高い選手。
周りの選手に声をかけられる。
自分から嫌なことを率先して動く。
そういった意識レベルを持つ子をキャプテンとして選んできました。
「お前の意識レベルでこのチームは一年間戦う。だからこそ、お前の意識レベルが下がればチームの意識レベルが下がるということだ。意識レベルが下がれば技術レベルが下がるということだ。お前の意識レベル=チームレベルだ」
そう毎年話してきました。
主将という任務は誰でも出来るわけではありません。
まずは『強さ』を持っている子。
ただ、その強さだけだと人がついてこなくなる時があります。
そこで出てくるのが『優しさ』
『強さと優しさ』を持つ主将が理想です。
主将よりも選ぶのが難しいのが副キャプテンです。
少年野球の副将の多くが『名前』だけになってはいないでしょうか?
キャプテンが休んだ時にだけ挨拶を言うだけの『形だけの副将』というのは私の頭の中にないんですね。
現に『副将なし』の年代が私の指導してきた年代にはあります。
私は新チーム立ち上げのときに主将は決めますが副キャプテンは決めずにスタートすることが多いです。
しばらくチームを見ると
『ん?こいつこういう動きをとれるんだなあ』
と思える子がいるんですね。
主将が少し厳しいことを言った時にフォローの言葉を掛けに行く子。
逆にキャプテンの子に意見を言える子。
こういう子が出てきた時に途中から副将にすることが多いです。
新チームをスタートして見えてくるものもありますから。
新チーム結成時に慌てて副キャプテンを作る必要もない気がします。
先ほど、主将には「強さ」が必要だと書きましたが、その強さが強すぎて周りがついてこれなくなる時
があります。
副将に私が求めるのは「優しさ」と「バランス」です。
『優しさ』を持っている子が副将になると『バランス』がよくチームが動き出します。
キャプテンと副キャプテンがしっかりしている時は、やはりチームが強いものです。
~年中夢球~