少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

一瞬の輝き ~盛岡大附属の彼の一打席~

【 野球をしていて楽しいことや嬉しいことのほうが少ない】

でも・・

『一瞬の輝きのために辛い練習があるんだ』

と選手に言ってきました。

盛岡大附属高校へ

ある教え子の話です。

彼は中学でひじを故障。

中学野球を終えてから高校野球のために肘にメスを入れました。

高校野球で活躍したい・・

人一倍そう思う子でした。

高校になり・・

彼は横浜を離れました。

彼が選んだ高校は岩手の盛岡大附属高校。

親元を離れ・・

夢の甲子園のために・・

そして・・

3年の夏・・

県大会でも活躍した彼は甲子園へ出場することになりました。

代打で登場した彼

甲子園初戦…

彼の出番はありませんでした。

彼の出番が来たのは3回戦。

スタメンではありませんでしたが・・

7回に彼が代打で出場しました。

中学時代は肘の手術をし、高校時代も肘との痛みと戦っていた彼。

親元を離れ遠く東北の地へ・・

色々と辛いことがたくさんあったはずです。

子供の頃から憧れていた甲子園。

一打席の夢舞台。

バッターボックスにいる彼の姿を見るだけで・・

色々なことを思い出し・・

それだけで涙が出てきました。

バットを振ったのは一球でした

結果は…

フォアボールでした。

バットを振ったのは・・

ファウルの一球のみ。

でも、僕の目には・・

一打席であれ・・

バットを振ったのが一球であれ・・

彼の姿がキラキラ輝いて見えました。

彼の名前は『宮杉一輝』

名前のように・・

それが一瞬でも眩しいくらいに輝いていました。

辛いことがたくさんあったけど・・

この一打席・一球・一瞬のために彼は野球を続けてきたのだと思います。

一瞬の夏・・

だけど・・

一生残る記憶。

皆さんのお子さんも例え一瞬でも【輝く】時が必ず来ます。

今が辛ければその輝きは更に強い光で輝くはずです。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。

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