15歳で親元を離れ…
高校球児が『孝行球児』になった日。
応援ありがとうございました。
孝行球児になってくれました。
試合が終わり・・
寮に息子が帰り、私は新幹線の中でした。
『今まで、ほんまにありがとう』
ラインに一行はいった瞬間…。
涙がとまらず…
となりのおっちゃん、びっくりした思います。
ベンチには入れなかったけど、大応援団をまとめて、鼓舞する姿は、私の知らない息子の姿。
最後の瞬間まで、仲間を信じ応援してました。
負けた瞬間の息子の背中が忘れられません。
真っ直ぐグラウンドを見つめてました。
振り返ったら、退場指示をテキパキと行い、最後の最後までスタンドに残り、与えられた仕事をこなしてる姿は…
私が産んだ子?
と何度も思う姿でした。
野球をしに、15才でバットと野球バック1つ持って神戸から東京に一人行きました。
日々色々あったろう2年半。
なんも心配させる事を言うてきませんでした。
それどころか…
3年になった息子は…
ことあるごとに…
『ありがとう』と。
息子は…
仲間、監督、コーチのおかげで、男に成長してた。
私は、幸せなおかんです。
昨日…
あと2つで甲子園の所で敗退してしまった選手のお母様の言葉です。
寮生活…
母は色々心配だったことでしょう。
でも・・
遠く離れていても…
心は繋がっていたんですよね。
日本全国の空が甲子園に繋がっているように。
ベンチには入れなかったけど…
大応援団をまとめた彼。
そして…
それを見守った母。
高校野球の終わりかたはそれぞれです。
ですが…
この母子のように終われる夏が…
これからの人生を優しいものに変えるのではないでしょうか。
終わりかた…
とても大切です。
どこで終わったのかではなく
どう終われたのかなのです。
どういう心で野球をしてきたのか…
それが終わりかたに影響してくるのです。
この彼は昨日…
高校球児から…
孝行球児になりました。
そして母は…
高校球児の母から…
孝行球児の母になりました。
彼の額には…
ハチマキ焼けの跡がありました。
その跡こそが…
彼の高校野球生活の証です。
試合が終わり・・
グラウンドを向いている背中を見てチームメイトの母がこう言ってくれたそうです。
『あの背中でみんなを引っ張ってきたんだよ』
と・・。
その彼は母の背中を見て育ってきたはずです。
~年中夢球~