横浜商業対松陽高校の試合が行われました。
横浜商業の主将稲妻。
松陽高校のエース小野。
二人のリトル時代・・
そして・・
リトル時代の仲間は対戦し何を思ったのか…
稲妻はリトルの時にキャプテン。
声がガンガン出るタイプ…
ではなく『姿』でチームを引っ張る選手でした。
ユニフォームはいつも泥だらけ…
横浜隼人戦の彼のユニフォームも泥だらけでした。
この試合を観て
『あいつ変わってないなあ』
と苦笑いをしてしまいました。
気迫でチームを引っ張る。
彼のプレースタイルは何も変わっていません。。
彼が主将として…
人間として…
素晴らしい面がもう一つ。
それは『優しさ』です。
この年代は特に私もガッツリやっていた年代でした。
かなり厳しい練習や厳しい言葉も投げ掛けました。
その時に一番涙を流していたのが小野でした。
その涙を流す小野にいつも側に行って声をかけていたのが稲妻でした。
『航平、がんばれ!』
『大丈夫だ、航平!』
そう言って小野に声をかける稲妻の姿を今でも鮮明に覚えています。
試合は松陽の小野を打ち崩し横浜商業が勝ちました。
試合が終わった後…
稲妻が小野の元へ…
『いい球だった』
そう声をかけていたそうです。
一言…
小野にどうしても伝えたかったのでしょう。
小野の眼に涙はありませんでした。
小野のリトル時代の記事はこちらから↓
『俺たちの分も勝ってくれ』
小野は稲妻に力強い言葉で返しました。
リトルの時に何度も流した涙。
その時に何度も何度も駆け寄ってきた稲妻。
小野航平は涙を流した分だけ強くなって高校野球を終えました。
この夏の大会は教え子同士の戦いが多く胸が締め付けられる思いです。
ただ…
横浜隼人対横浜商業の試合の後で稲妻の姿を探した秋丸。
横浜商業対松陽高校の試合の後で小野の姿を探した稲妻。
こういう姿は…
指導者として涙が出てくるぐらい嬉しいです。
当時の彼等は本当にいいチームでしたが…
リトルを卒団して5年…
まだずっといい『チーム』のままです。
~年中夢球~
*写真は日刊スポーツ様より