神奈川100回大会の開幕戦。
昨日は大師高校主将の鷲尾の事を書かせていただきました。
その記事はこちらから↓
もう一つの開幕ゲーム。
逗子高校対金井高校。
逗子高校主将・・常国洸太。
私の教え子です。
リトル時代の彼の年代は9人。
彼は一人レギュラーではなくベンチプレーヤーの選手でした。
ですが彼の明るさはチーム1。
ともかくチームを盛り上げてくれていました。
勝つと誰よりも喜び・・
負けると誰よりも涙を流していたのが常国でした。
彼の声で打たせてもらったヒットが何本もあります。
彼の元気で勝たせてもらった試合が何試合もあります。
誰よりもチーム愛が強かったのがベンチプレーヤーの常国でした。
リトルの東日本代表決定戦・・
1学年下のスタメンの選手がunder12の日本代表に選ばれ試合を欠場することになりました。
東日本決定戦という大舞台・・
迷わず常国をスタメンにすることを決めました。
こういうチーム愛を持った選手だからこそこういう試合には彼のような選手が力を発揮してくれる・・
そんな思いがありました。
試合は・・
劣勢になり・・
4点ほど負けていたと記憶しています。
終盤になり雰囲気も重苦しい中・・
1・2塁のチャンスで常国に打席が回ってきました。
ベンチを見ると全員が大きな声で常国に声援を送っています。
いつもは常国に送ってもらっていた声。
今日は全員がその常国に声で元気を与えようと必死でした。
常国の打った当たりはけっしていい当たりではありませんでしたが・・
レフトの前にポトリと落ちセカンドランナーが返ってきました。
ベンチはお祭り騒ぎ・・
みんなわかってたんですよね。
いつも彼がベンチで必死に声を出していてくれたことを・・
いつもは常国の声で打てたヒット・・
この試合はみんなの声が常国にヒットを打たせてくれました。
その後、チームは一気に逆転をしチーム創部初の東日本大会へと進むことが出来ました。
その彼が高校で主将になったと聞いた1年前・・
『チーム愛が強いアイツならやれるだろう』
そう思っていました。
その彼の開幕戦を観に行きました。
2-1で勝ち。
リトルの時と同じように仲間に声をかけている常国の姿がありました。
逗子高校の次の相手は『王者横浜高校』
相手が横浜高校であっても自分のプレースタイルを貫くことを期待しています。
この試合前・・
常国はお母さんにこの手紙を置いて行ったそうです。
仲間だけでなく・・
母にもこういう優しさを持っている子だから主将が出来るのでしょう。
南北の開幕戦に教え子が主将とした開幕戦。
大師高校の主将鷲尾。
逗子高校の主将常国。
開幕戦に教え子がそれぞれ主将として出る・・
私には本当に感慨深い一日になりました。
敗れてしまった鷲尾の涙・・
その涙もずっと私の心に残っています。
そして・・
もうひとつドラマが・・
それは明晩にまた書きたいと思います。
~年中夢球~