少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

高校野球 背番号1・2・3・4・5・6・7・8・9の選手が『背負う』もの

夏の高校野球が近づき・・

メンバー発表や背番号の発表がこれから行われる学校さんも多いでしょう。

背番号は『背負う番号』です。

仲間の想い・親の想いを『背負う』のです。

背番号「1」

君の1は1人ぼっちの「1」ではない。

もし、試合中に1人かもしれないと感じてしまったら君が登っているマウンドという山から仲間の「笑顔」という景色を見てください。

必ず力がもらえるはずだから。

闘う力をもらえるはずだから。

その力をもらった君は「投手」でありながら「闘手」になるはずです。

背番号「2」

「捕手」とは捕るだけではありません。

ゲーム中にチームのマイナスな場面が出てきた時に「補う」役目もある「補手」なのです。

そして、ピッチャーの想いを、野手の想いを込めたボールを受け止めてあげてください。

試合中は全員が君の顔を見てプレーします。

マイナスな顔だけはしてはいけません。

背番号「3」

内野手がどんなファインプレーをしても、君が捕らなければアウトになりません。

ボールをファンブルしてしまったあとに焦って君に暴投を投げてしまうかもしれません。

でも内野手は必ず思っています。

「アイツなら捕ってくれるはずだ」

と。

ここ一番で、あらん限り体を伸ばして、間一髪のアウトをとってください。

背番号「4」

君は内野の「要」です。

プレイで、声で、指示で、「要所」を「締めて」いかなければなりません。

だからこそ君の「締まっていこうぜ!」は野手に大きな勇気と元気をくれます。

試合中にここぞという時にみんなの顔を見て言ってください。

「締まっていこうぜ!」

背番号「5」

サードは元気で熱いハートの持ち主が守るポジションです。

だから「ホットコーナー」と呼ばれています。

多少、守りに自信がなくてもいいんです。

右バッターの強烈な打球を体を張って止め、誰よりも大きく元気な声でチームに力をあげるのが君の役目です。

熱いハートの持ち主はどんな強い打球からも逃げない!

背番号「6」

だれよりも強い肩を持ち、派手なプレーも得意な遊撃手。

セカンドを守る選手は真面目な実直なタイプが多いのに比べて、少し「遊」び心がある選手が多い遊撃手。

だから、君には笑顔が似合う。

マウンドでピッチャーが孤立していたら、君の笑顔がピッチャーに大きな勇気を与えるはずです。

その優しさは「優撃手」にもなります。

笑顔を忘れずに…

背番号「7」

右バッターの強烈な打球。

左バッターのライン際に切れていく打球。

レフトの守りは難しいものです。

風を計算に入れ、ピッチャーの配球を頭に入れ、偵察部隊が調べてくれたデータを頭に入れ、一球一球、君はポジショニングを取ります。

レフトなんでこんな所にいたんだよー!というナイスキャッチは、そんな、君のポジショニングのお蔭。

全てのことを頭に入れたポジショニングが君のファインプレーです。

背番号「8」

青々とした夏の芝生を走り回る君の姿は何よりも格好いい。

右に左に走り回る君はアウトに出来ない打球をアウトにする可能性があります。

君のその力はチームに無限の力を与えます。

「8」という数字は見方を変えれば「∞=無限」になります。

君の走り回る姿がチームを∞に元気にしてくれるはずです。

背番号「9」

昔はライパチという言葉がありましたが、今は、イチロー選手、松井選手…たくさんのスーパースターが守るポジションです。

ここ一番で刺す君のレーザービーム。

ここ一番のファインプレー。

「エリア9」でチームのピンチを救ってください。

親の想いを・・仲間の想いを・・

仲間の想いを…

そして、君たちがもらうこの背番号の陰には、この背番号を手にすることが出来なかった仲間の想いが入っています。

君たちを想う親御さんの想いが込められています。

いよいよ始まる高校野球の夏。

置かれた場所は違うかもしれないけど、

目指す場所は一緒のはず。

子供の頃から憧れていたあの「聖地」へ。

高校球児の皆さん・・

そして親御さん・・

一日でも長い夏になりますように。

いよいよ始まります・・

熱い夏。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。

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