神奈川は夏の抽選が終わりました。
この年代の教え子の最後の夏も出来る限り観に行こうと思っています。
抽選会でドヨメキが起こった・・
そう新聞に書いてありました。
その対決は昨夏ベスト4の日大高校と公立高校ながら昨夏ベスト16に進んだ大師高校が初戦で激突した抽選でそのドヨメキが起こったそうです。
大師高校主将・・
鷲尾海耀。
私の教え子です。
日刊スポーツさんのインタビューで
「開幕試合がいいなと思って、引けたらいいなと思っていたので、ワクワク感が強いです」
と笑顔だった。
こう書いてあるのを見て彼らしいなと・・
思わず苦笑いをしてしまいました。
彼のプレースタイルはともかく・・
元気。
どこのいても彼の声がグラウンドに響き渡っていたのを思い出します。
元気のいい選手は準備がしっかりできている・・
彼から私が学んだ事です。
彼が5年生の時でした。
当時1学年の上の人数が多く5・6年生で30名近い選手が在籍していました。
なかなか試合に出場することが出来ない彼でしたがベンチの中ではともかく元気。
グラウンドにいる選手よりも一番大きい声を出す選手でした。
ある試合で・・
気を抜いたプレーをした選手がいたので交代をさせようとした時・・
『鷲尾・・行くぞ』
そう僕が言った瞬間・・
『よっしゃ!』
そういって彼はグローブを持ちすぐにベンチから飛び出していきました。
交代の時にグローブを探したりする選手もいますが・・
彼はきちんと
『試合に出る準備』
ができている選手でした。
気の入った声を出す選手だったからこそ準備もしっかり出来ていたのでしょう。
半年前・・
彼の高校にお邪魔させて頂いた時・・
『本間コーチ!』
リトルの頃と同じ元気で屈託のない笑顔で僕に話しかけてくれました。
開幕戦を引いてワクワクしている・・
インタビューでそう答えた彼。
野球が大好きでたまらないというそのプレースタイルから生まれた言葉なのでしょう。
彼の『ワクワク』している気持ちを考えると僕まで『ワクワク』してきます。
最後の夏・・
彼のワクワクした顔。
彼のイキイキとした顔。
しっかり心に刻むために球場に足を運ぶつもりです。
写真は東日本大会で0-6から5-6まで追い上げましたがわずかに1点届かずに負けた試合のものです。
一番左が現横浜商業主将の稲妻。
右から2番目が現大師高校主将の鷲尾。
稲妻の記事はこちらから↓
この試合に負け泣きじゃくっている彼等に僕はこう言いました。
『届かなかった1点。それをこれからの野球人生でどう埋めていくか考えなさい』
たった一点。
たった一球。
最後の夏は一瞬。
あの時の届かなかった1点を埋めるためにどういう野球人生を彼らが歩んできたのか・・
球場に行ってこの目で見てこようと思います。
~年中夢球~