少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

高校野球 背番号は色々な人の想いを『背負う番号』

背番号。

文字通り背番号がある者はグラウンドでプレーをする証。

背番号とは・・

背中にある番号ではなく・・

色々な人の想いを『背負う番号』です。

背番号を付けれない仲間。

どんな時も見守ってくれた親。

厳しくも愛情を注いでくれた指導者。

この背番号を付けていた先輩。

来年以降この背番号を付ける後輩。

背番号を付けた選手は色々な物を背負うのです。

背負わらせているのではなく・・

背負うのです。

この違いは大きいのです。

背負うものが辛く軽くしようとしてはいけません。

大丈夫です。

君の背中はもう背負えるだけの強い背中を持っています。

背番号「1」

君の1は1人ぼっちの「1」ではない。

もし、試合中に1人かもしれないと感じてしまったら君が登っているマウンドという山から仲間の「笑顔」という景色を見てください。

必ず力がもらえるはずだから。

闘う力をもらえるはずだから。

その力をもらった君は「投手」でありながら「闘手」になるはずです。

背番号「2」

「捕手」とは捕るだけではありません。

ゲーム中にチームのマイナスな場面が出てきた時に「補う」役目もある「補手」なのです。

そして、ピッチャーの想いを、野手の想いを込めたボールを受け止めてあげてください。

試合中は全員が君の顔を見てプレーします。

マイナスな顔だけはしてはいけません。

背番号「3」

内野手がどんなファインプレーをしても、君が捕らなければアウトになりません。

ボールをファンブルしてしまったあとに焦って君に暴投を投げてしまうかもしれません。

でも内野手は必ず思っています。

「アイツなら捕ってくれるはずだ」と。

ここ一番で、あらん限り体を伸ばして、間一髪のアウトをとってください。

背番号「4」

君は内野の「要」です。

プレイで、声で、指示で、「要所」を「締めて」いかなければなりません。

だからこそ君の「締まっていこうぜ!」は野手に大きな勇気と元気をくれます。

試合中にここぞという時にみんなの顔を見て言ってください。

「締まっていこうぜ!」と。

背番号「5」

サードは元気で熱いハートの持ち主が守るポジションです。

だから「ホットコーナー」と呼ばれています。

多少、守りに自信がなくてもいいんです。

右バッターの強烈な打球を体を張って止め、誰よりも大きく元気な声でチームに力をあげるのが君の役目です。

熱いハートの持ち主はどんな強い打球からも逃げない!

背番号「6」

だれよりも強い肩を持ち、派手なプレーも得意な遊撃手。

セカンドを守る選手は真面目な実直なタイプが多いのに比べて、少し「遊」び心がある選手が多い遊撃手。

だから、君には笑顔が似合う。

マウンドでピッチャーが孤立していたら、君の笑顔がピッチャーに大きな勇気を与えるはずです。

その優しさは「優撃手」にもなります。

笑顔を忘れずに…

背番号「7」

右バッターの強烈な打球。

左バッターのライン際に切れていく打球。

レフトの守りは難しいものです。

風を計算に入れ、ピッチャーの配球を頭に入れ、偵察部隊が調べてくれたデータを頭に入れ、一球一球、君はポジショニングを取ります。

レフトなんでこんな所にいたんだよー!というナイスキャッチは、そんな、君のポジショニングのお蔭。

全てのことを頭に入れたポジショニングが君のファインプレーです。

背番号「8」

青々とした夏の芝生を走り回る君の姿は何よりも格好いい。

右に左に走り回る君はアウトに出来ない打球をアウトにする可能性があります。

君のその力はチームに無限の力を与えます。

「8」という数字は見方を変えれば「∞=無限」になります。

君の走り回る姿がチームを∞に元気にしてくれるはずです。

背番号「9」

昔はライパチという言葉がありましたが、今は、イチロー選手、松井選手…たくさんのスーパースターが守るポジションです。

ここ一番で刺す君のレーザービーム。

ここ一番のファインプレー。

「エリア9」でチームのピンチを救ってください。

背番号をもらった選手は・・

色々な人の想いを背負うのです。

背負える人間だから君たちは背番号をもらっているのです。

背負えるから強くなれるのです。

最後の夏・・

夏はもう姿を現し始めました。

~年中夢球~

 

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください