練習試合で・・
1試合目にショートの選手がエラーをしてしまいました。
この時期のグラウンドは乾いていてボールが弾みます。
自分の予測以上にボールが跳ねたことを予測できなかったのでしょう。
特にショートの付近は他と比べて更に跳ねる印象でした。
2試合目・・
別の子がショートを守り同じようなエラーをしました。
1試合目のショートの選手に・・
『あいつにショートは特に跳ねることを伝えた?』
と尋ねると
『いいえ・・伝えていません』
との答え。
『あいつに伝えていたら今のエラーはなかったかもしれないよね』
そう選手に話しました。
伝えることの大切さ・・
とても大切な事です。
普段から
『伝えていない』
から試合中だけ伝えようとしても伝えられないんですよね。
練習中・・私生活・・
普段から伝えようとする事の大切さを子供に伝えていきたいですね。
そう考えると我々指導者や親にも同じことが言えます。
『何度同じことを言わせるんだ』
というのは伝わっていないのかもしれません。
「伝える」
のではなく
「伝わる」
ことを目的としなければいけません。
「伝える」は話している人のみですが・・
「伝わる」は話している人と聞く人二人のものになります。
つまり『伝わる』とは・・
「伝える」と「受け取る」ことなのです。
ではどうすれば『伝わる』のでしょうか?
子供の立場になって考え
「分かりやすく伝える」ことです。
そして「子供の反応を観察する」ことです。
どんなに分かりやすく伝えたつもりでも、相手に「伝わった」かどうかは分かりません。
「伝わった」かどうかは、相手の反応を観察することによって知ることができます。
では逆に子供が我々大人に伝えようとしている時はどうしたらいいのでしょうか?
それは『受け止める』ことです。
「受け止める」ことと
「受け入れる」ことは違います。
「受け入れる」とは、相手に同意し、相手の期待にそったものをやって上げようとすることです。
「受け入れなくては」と思ってしまうと、強制を感じ、時には子供が間違っていることでもしてあげてしまう事が出て来ます。
しかし、受け入れなくても「受け止める」だけでも子供は安心するはずです。
レギュラーじゃないから試合を観に行かない・・
そんな悲しい言葉を聞く時がありますが・・
それは『受け止めていない証拠』です。
受け止めるとは自分の子供がどんな状態でも『受け止める』ことです。
~年中夢球~