少年野球~高校野球 野球少年の親と指導者のブログ

少年野球の退団を考える

部員が次々に退団していきます。

このようなご相談をよくいただきます。

チームを運営する側として、どうして部員の退団が止まらないのかを考えてみたことはあるでしょうか・・

少年野球・中学野球を辞める理由

選手の退団にはさまざまな理由があり一概に一言では語れません。

親子の立場からすると「辞める」という決断は「始める」という決断以上に重いものです。

では、退団理由にはどのようなものがあるのでしょう。

○指導者への不満

・練習がきつすぎる ・練習がゆるすぎる

・選手への暴言・暴力

・レギュラー選手と控えの選手の待遇

・練習内容の不満

○父母間の問題

・親同士が上手くいかない

・度を過ぎた上下関係

・当番が出来ない

○子供間の問題

・子供同士の仲が悪い

・いじめに合っている

・子供が移籍を求めている

まだまだあるでしょうがこんな感じでしょうか。

親御さんは何かの不満を持っている

最近思うのですが・・

チームに100%満足をしている親御さんはなかなかいらっしゃらないと思うんですよね。

80%は満足していても20%の不満があったり・・

その度合いは90%と10%なのかもしれません。

指導方針には満足しているが父母間の問題に不満があったり・・

子ども間は上手くいってるのに指導者に不満があったり・・

『100%満足している』という状態ははなかなか難しいことのような気がします。

ですが、移籍をするほどでもないと思い、別にを口に出すようなことではないと思っている・・

それが、一人の選手が何かのきっかけがあって退団することになったとします。

そうなった時に・・

指導者への不満や父母間の問題など、今までは、口にしなかったことを、一人が口火をきると次々に・・
という状態になっていきます。

そして、各々が不満に思っていた指導者や父母間の問題だったことが『チームの問題』として広がり、退団者が増えていくことになります。

そして、更に輪をかけるのがこの時のチームの対応です。

心ない対応をとると更に退団者が増えていく傾向があります。

もうこうなってくると、いい悪いの問題とは別にチーム批判が止まらなくなり、尾びれ背びれがつき始め退団者が止まらないといった状態に陥ります。

退団者が止まらないチームの共通点

退団者が止まらなくなるチームには共通点があります。

退団するお子さんやご家庭の多くは『入団前』と『入団後』の違いに悩むことが多く見受けられます。

基本的にはチームに入団したらそのチームの方針に合わせなければなりません。

ですが、入団前の話と入団後の話があからさまに違うのはどうでしょうか。

共稼ぎで土日が仕事のご家庭は、お当番をしなくてもいいと言われたのに・・

入団後にお当番をしなければいけない状況になった。

1学年20名以下しか入団させません。それは一人一人を大切にしたいからです・・

それが魅力だったのに入団したら1学年50名ほどの選手がいた。

このような経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

チームの方針には合わせなければなりませんが、このように入団前と入団後の話が明らかに違えば、その親御さんはずっと不満を心にくすぶり続けたままになります。

そして、何かのきっかけで退団する可能性を持っています。

入団説明の時に部員数を確保したいからと、曖昧な言葉でその場をごまかしたり、事実と違うことを話したりしてしまうチームは、何かのきっかけで退団者が止まらなくなることが多く見受けられます。

入団前にしっかり事実を話し、その方針をぶれずにチームを運営する側に一番大切なことではないでしょうか。

そして、その方針がきちんとあるのかどうか・・

その方針はチームの監督・コーチで統一されているのか・・

そこから話し合わなければならないのかもしれません。

そして、チームに在籍するのか退団するかどうかの中心は大人ではなく子供でなければいけません。

~年中夢球~

この記事を書いた人
野球少年を持つ親御さんと指導者の皆様へ元気を送り続ける[年中夢球]です。 神奈川野球雑誌『ОNEDREAM』に連載中。

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