我々大人は
『子供に野球を楽しくやってほしい』
そう思っています。
少年野球の場合は
子供が野球を楽しむ=好き=野球を続ける
こういう図式になることが多いですよね。
ですが…
中学生や高校生に
『野球楽しい?』
と聞くと
『楽しい』
と答える子は半減していきます。
これって、私自身、不思議な現象だなと思っていたんですね。
こういう答えをしてくれた子供達に当然のことながら僕はこう聞きます。
『じゃあ何で野球やってるの?』
この質問に彼等はこう答えます。
『野球が好きだから』
えっ?
好きなのに楽しくないの?
そう思いますよね。
私は本当に楽しいものは楽ではないし…
楽なものは本当に楽しいものではない。
そう思っています。
その記事はこちらから↓
この子達は
『野球は好きだけど楽しいものではない』
そう捉えている訳です。
中学や高校になると練習はどんどん厳しいものになっていきます。
クタクタになって動かない足。
滴り落ちる汗。
上手くいかない毎日。
挫折…
辛いほうが多い毎日。
その中で彼等は『楽しさ』とは別のものを感じてきているのかもしれません。
でも…
『野球が好き』
という気持ちは小学校から変わっていない。
野球というスポーツそのものが好きであることももちろんあるでしょう。
仲間が好きなこともあるでしょう。
監督さんが好きなこともあるでしょう。
例え…
『野球が楽しくない』
と感じていても
『野球が好き』
その思いは彼等の心に残っているからこそ彼等は野球を続けているのではないでしょうか?
その
『野球が好き』
という気持ちがなくなってしまった時に彼等は野球を辞めてしまいます。
今は厳しくて辛い練習の毎日。
少年野球の頃は毎日野球をしていたいと思っていたけど…
体は悲鳴をあげオフが欲しいと思うこともあるはずです。
野球は楽しいという思いよりも…
野球は辛いと思う気持ちが勝ってしまう。
それでも
『野球が好き』
と言える彼等は立派に『成長している証』なのではないでしょうか?
今
『野球が楽しくない』
と感じている中学の野球少年や高校球児が大人になり野球少年だった自分を振り返った時…
僕は彼等はきっとこう呟くと思うのです。
『野球…楽しかったな』
そう思うはずです。
野球が楽しいと思えない時が来ても・・
『野球が好き』
その気持ちがあれば彼等はまだまだ戦えます。
~年中夢球~